尾道警察署

尾道警察署は、「おのみちけいさつしょ」と読み、広島県警察に所属する警察署です。その庁舎は、尾道市の新浜一丁目7番34号（郵便番号722-0014）に位置しています。

この警察署が担当する区域は、広島県尾道市のうち、因島、浦崎、そして瀬戸田の各地区を除く範囲です。

沿革

尾道警察の歴史は古く、明治時代に遡ります。1873年10月には、その前身となる「第10大区羅卒出張所」が設置されました。その後、組織改編を経て、1876年4月に「第4区警察出張所」と改称。そして、1877年3月に現在の名称と同じ「尾道警察署」となりました。

水上警察の機能も早くから有しており、1881年8月には「尾道水上警察所」が設けられましたが、これは戦後間もない1946年7月に廃止されています。

第二次世界大戦後の警察制度の大改革は、尾道にも大きな影響を与えました。1948年1月、国家地方警察の広島県御調地区警察署、そして自治体警察としての尾道警察署と向島西村警察署がそれぞれ発足しました。しかし、これらの体制は長くは続かず、1954年7月にはこれら三つの警察組織が統合され、新たな広島県警尾道警察署として再出発しました。近年では、2018年4月に因島警察署が統合され、管轄区域が拡大されています。

管轄区域を担う施設

尾道警察署は、広範な管轄区域内の治安を維持するため、複数の交番と駐在所を設置しています。

交番

主な交番と所在地、およびその管轄区域は以下の通りです。

駅前交番（尾道市東御所町）
尾道市の栗原西、栗原東、桜町、三軒家町、潮見町、土堂、天満町、西御所町、西土堂町、東御所町、東土堂町、日比崎町、百島町を管轄します。
久保交番（尾道市久保三丁目）
尾崎町、尾崎本町、久保、久保町、十四日町、十四日元町、長江、西久保町、東久保町、防地町を管轄します。
栗原交番（尾道市栗原町）
栗原町、西則末町、久山田町、東則末町、平原、門田町を管轄します。
山波交番（尾道市山波町）
山波町、新高山を管轄します。
高須交番（尾道市高須町）
高須町、東尾道を管轄します。
美ノ郷交番（尾道市美ノ郷町三成）
木ノ庄町（市原、木梨、木梨山方、木門田、畑）、長者原、西藤町、美ノ郷町（猪子迫、白江、中野、本郷、三成）を管轄します。
向島交番（尾道市向島町川尻）
向島町、向島町岩子島、向島町立花、向東町を管轄します。
吉和交番（尾道市古浜町）
沖側町、神田町、古浜町、正徳町、新浜、手崎町、東元町、福地町、吉浦町、吉和町、吉和西元町を管轄します。

駐在所

主に山間部などを担当する駐在所は以下の通りです。

市駐在所（尾道市御調町市）
御調町（綾目、市、岩根、江田、大原、大町、大山田、貝ヶ原、釜窪、神、国守、公文、三郎丸、下山田、千堂、大蔵、高尾、中原、白太、花尻、平、本、山岡）を管轄します。
河内駐在所（尾道市御調町丸門田）
御調町（今田、植野、大田、津蟹、徳永、野間、福井、丸河南、丸門田）を管轄します。
* 原田駐在所（尾道市原田町梶山田）
原田町（小原、梶山田）、御調町（菅、大塔、仁野、平木）を管轄します。

これらの施設を通じて、尾道警察署は変化に富んだ管轄区域の安全を守るための活動を行っています。管轄区域には、歴史的な市街地から沿岸部、そして山間部までが含まれており、それぞれの地域特性に応じたきめ細やかな警察サービスを提供しています。

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