尾鷲郵便局

尾鷲郵便局の歴史と機能

尾鷲郵便局（おわせゆうびんきょく）は、三重県尾鷲市に所在する郵便局で、その長い歴史を有しています。民営化前は集配普通郵便局として分類され、地域の通信インフラの一翼を担ってきました。

基本情報

住所: 〒519-3699 三重県尾鷲市中央町1-1

沿革

尾鷲郵便局のはじまりは、1873年（明治6年）6月15日に設立された尾鷲郵便取扱所です。この最初の設置は中井浦28番屋敷という場所でした。その後、1874年に郵便役所に昇格し、1975年には三等郵便局となりました。1881年には為替取扱を開始し、郵便局としての機能が拡充されました。1885年に住所が南浦83に移転し、1892年には郵便電信局としての機能も持つようになりました。

局舎の移転や火災による損失も多く経験しましたが、1903年には通信官署法の施行に伴い、尾鷲郵便局と正式名称が定まりました。その後も移転を繰り返し、1910年には新築された局舎に移りました。

1944年には普通郵便局となり、1949年には逓信省が郵政省と電気通信省に分かれ、それに伴って局名が変更されることもありました。1963年には局名の読みを「おわせ」に変更し、名実ともに地域に根ざした郵便局としての役割を果たしています。

1980年代には、保険業務や為替事務のオンライン化を進めるなど、技術の進展に応じてサービスを充実させてきました。特に1986年には電子郵便であるレタックスも導入され、利便性を向上させています。1991年には局舎の建て替えのためにプレハブでの営業を余儀なくされましたが、すぐに新しい局舎に戻り、その後も新たなサービスの拡充に努めています。

最近では、2007年に民営化が行われ、郵便事業尾鷲支店との統合によって、地域に密着したサービスが一層強化されています。

取扱業務

尾鷲郵便局では多岐にわたる業務を行っています。取扱うサービスには、一般的な郵便業務に加え、印紙の販売、ゆうパックの取扱いや内容証明などがあります。また、貯金、為替、振替、振込、国際送金、国債、投資信託など、金融業務も充実しています。生命保険、自動車保険、バイク自賠責保険などの保険業務も行っており、地域住民にとって頼りになる存在です。さらに、ゆうちょ銀行のATMも併設されているため、便利に利用することができます。

アクセス

尾鷲郵便局へのアクセスは、JR紀勢本線の尾鷲駅から徒歩約8分の距離にあります。また、三重交通バスの栄町停留所または朝日町停留所からも徒歩約4分です。駐車場も完備されており、14台分のスペースがあります。

周辺施設

周辺には尾鷲市役所があり、市の各種行政サービスにアクセスも良好です。また、中村山公園や尾鷲市立天文科学館、尾鷲小学校などの教育機関も近隣に位置しています。これらの施設と共に地域に密着し、地域の生活を支える重要な拠点として機能しています。

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