居宅介護従業者

居宅介護従業者とは

居宅介護従業者とは、主に障害者自立支援法に基づく居宅介護（障がい者ホームヘルプ）業務に従事する者の資格です。この資格は、都道府県知事が指定する居宅介護従業者養成研修の課程を修了した者に与えられます。資格付与は、研修を実施した事業者によって行われ、修了証明書や修了証書が資格の証明となります。

資格の特徴

居宅介護従業者資格は、介護保険法に基づく訪問介護員資格と比較して、障害者への専門性や人権啓発に重点を置いた研修内容が特徴です。そのため、介護分野の中でも特に障害者支援の分野で、その需要が高まりつつあります。厚生労働省は、介護に携わる者の資格を介護福祉士に一本化する方針を打ち出していますが、現状では需要に対して供給が追いついておらず、居宅介護従業者資格の2級以上の需要は依然として高い状況にあります。

養成研修

居宅介護従業者資格には、1級から3級までの課程が存在します。すでに訪問介護員の資格を持っている場合、研修内容の一部が免除されることがあります。3級課程の研修を実施している事業者は少なく、一般的には2級課程から取得する方が多いです。

業務内容

1級取得者

訪問介護・居宅介護事業所において、サービス提供責任者として、後輩の育成指導や利用者とヘルパーとのコーディネートを行います。

2級取得者

訪問介護において、身体介護や家事援助を行います。
実務経験3年以上で、1級養成講習の受講資格を得て、サービス提供責任者になることも可能です。
障害者施設において、身体介護を行うことができます。

3級取得者

訪問介護において、家事援助を行います。（現在、3級の養成制度は廃止されています。）

研修内容

研修は、全国の都道府県で実施され、日程は各都道府県によって異なります。研修科目は、1級、2級、3級いずれも講義、実技、実習で構成されています。

関連資格

介護福祉士
訪問介護員
社会福祉士
介護支援専門員
社会福祉主事
福祉住環境コーディネーター
医療福祉環境アドバイザー
健康生きがいづくりアドバイザー
福祉用具専門相談員
精神障害者ホームヘルパー
重度訪問介護従業者
行動援護従業者
移動介護従事者
同行援護従業者
難病患者等ホームヘルパー

外部リンク

* 独立行政法人福祉医療機構>居宅介護従業者等養成研修について【PDF】

もう一度検索