山下杏也加

山下 杏也加: 女子サッカーの未来を指し示すゴールキーパー

山下 杏也加（やました あやか）は、1995年9月29日生まれ、東京都足立区出身の女子サッカー選手です。現在、イングランドのマンチェスター・シティWFCに所属し、日本女子サッカー代表チームで活躍しています。彼女のポジションはゴールキーパーであり、数々の輝かしい実績を残しています。

来歴

ジュニア〜ユース

最初は水泳を学んでいましたが、兄の影響で小学校2年生の時にサッカーを始めました。地元のKSC加平サッカースポーツ少年団に加入し、フォワードとしてプレーしていました。その後、東加平キッカーズを経て、足立LFCで中学時代を過ごし、2010年には東京都女子中学リーグ3部で優勝、2部昇格に貢献しました。

2011年に村田女子高等学校（現在の広尾学園小石川高等学校）に進学し、高校1年生の秋に背の高さを活かす形でゴールキーパーに転向しました。2年生の時には、スーパー少女プロジェクトによるトレーニングキャンプに参加してスキルを磨きました。2013年には日テレ・ベレーザに特別指定選手として登録されました。

シニア

2014年には日テレ・ベレーザに正式加入し、同年3月29日のなでしこリーグ開幕戦でリーグ初出場を果たしました。その後すぐに彼女の能力が認められ、2015年にはリーグのベストイレブンに初選出されます。2016年には再度選出され、2017年のシーズンではリーグ3連覇に貢献しました。

2019年、彼女はプロ契約を結びましたが、その契約先については公式な発表がありませんでした。2020年、クラブの副キャプテンに就任し、2021年にはINAC神戸レオネッサへの完全移籍が決まりました。2022年には、日本女子サッカーリーグの初代最優秀選手賞（MVP）を受賞するなど、大きな成果を上げました。

2024年には海外移籍の準備を進め、同年8月にはマンチェスター・シティWFCへの加入が発表されました。契約は2027年6月30日までの3年間です。

代表としての活躍

高校3年時の2013年にはU-19日本女子代表に選ばれ、アメリカや中国への遠征を実施。2015年にはEAFF女子東アジアカップで初めて日本女子代表（なでしこジャパン）メンバーに選出され、韓国戦で代表初出場を果たしました。2019年にはフランスで開催されたFIFA女子ワールドカップに参加し、スタメンとして全試合フル出場を果たしました。

2023年には再度ワールドカップに選ばれ、特にノルウェー戦では試合終盤に素晴らしいセーブを見せ、チームを準々決勝へと導きました。彼女は日本女子サッカーの重要な存在として、2024年パリオリンピック出場メンバーにも選ばれました。

所属歴

• - ユース

KSC加平サッカー少年団
東加平キッカーズ
足立レディースフットボールクラブ
村田女子高等学校

• - シニア

2014年 - 2020年: 日テレ・ベレーザ
2021年 - 2024年: INAC神戸レオネッサ
2024年 - 現在: マンチェスター・シティ

受賞歴

クラブ

• - 日本女子サッカーリーグ: 5回
• - 皇后杯 JFA全日本女子サッカー選手権大会: 5回
• - WEリーグ: 1回

代表

• - AFC女子アジアカップ: 1回

個人

• - ベストイレブン: 5回
• - WEリーグ最優秀選手賞 (MVP): 1回
• - EAFF E-1サッカー選手権 ベストGK: 2回

彼女のキャリアは多くの成果に彩られており、次代を担う選手としての期待が寄せられています。

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