山元正博

山元正博

山元正博氏は、1950年鹿児島県鹿児島市清水町生まれの微生物学者です。博士（農学）の学位を持ち、株式会社源麹研究所の代表取締役会長、株式会社河内源一郎商店の代表取締役社長を務めています。また、在霧島スロバキア共和国名誉領事という顔も持っています。

経歴

山元氏は、代々続く種麹屋である株式会社河内源一郎商店の代表取締役を務めた山元正明氏と、河内源一郎氏の一人娘である昌子氏の長男として生まれました。幼少の頃から麹菌に触れる機会が多く、その魅力に惹かれていったのかもしれません。

1963年 鹿児島市立清水小学校卒業
1966年 ラ・サール中学卒業
1969年 ラ・サール高校卒業
1970年 東京大学入学
1977年 東京大学大学院修士課程（農学部応用微生物研究所終了）
1987年 株式会社河内源一郎商店代表取締役に就任。
1994年 霧島高原ビール株式会社を設立、社長に就任。
1999年 日本人初となる、チェコ外務大臣表彰を受賞。チェコ政府から要請を受け、チェコ政府観光局日本代表部代表に就任。
2008年 スロバキア名誉領事に就任。



東京大学では応用微生物学を専攻し、麹菌の研究に没頭。大学院修了後、家業である河内源一郎商店を継ぎ、種麹の研究・製造に尽力します。1994年には霧島高原ビール株式会社を設立し、社長に就任。発酵技術を活かした新たな事業にも挑戦しています。

また、国際的な活動も積極的に行っており、1999年にはチェコ外務大臣表彰を受賞。チェコ政府観光局日本代表部代表も務めました。2008年にはスロバキア名誉領事に就任し、両国の文化交流に貢献しています。

著書

山元氏は、麹菌や発酵食品に関する著書も多数執筆しています。一般の読者にもわかりやすく、麹の力や発酵食品の魅力を伝えています。

『麹のちから！ 食べ物が美味しくなる/身体にいい/環境を浄化する/ストレスをとる…麹は天才です』（2012年、風雲舎）
『麹親子の発酵はすごい！』（共著者:山元文晴）（2020年、ポプラ社）
『発酵食品はおいしいクスリ』（2022年、ポプラ社 ポプラ新書）

これらの著書を通じて、山元氏は麹菌や発酵食品の知識を広め、健康的な食生活の普及に貢献しています。

研究

山元氏は研究者としても活躍しており、麹菌に関する研究論文を発表しています。特に、麹菌(Asp.awamori)を利用した食品残渣のリサイクル飼料化に関する研究は、環境問題への貢献も期待されています。

テレビ出演

2024年5月には、テレビ東京の経済番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」に出演。「食材を劇的に変える！ おいしさを生む食の革命」というテーマで、山元氏の麹菌研究や発酵食品への情熱が紹介されました。

山元正博氏は、微生物学者、企業経営者、そして名誉領事として、多岐にわたる分野で活躍しています。その活動の根底には、麹菌や発酵食品への深い愛情と、人々の健康に貢献したいという強い思いがあります。今後の活躍にも目が離せません。

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