山内美加

山内美加（やまうち みか）のプロフィールと業績

山内美加は、1969年10月7日生まれの元女子バレーボール選手で、現在の姓は藤本です。秋田県由利郡大内町（現：由利本荘市）の出身であり、彼女のバレーボールキャリアは、秋田県立由利高等学校を卒業後、1988年にダイエーバレーボール部に加入したことから始まりました。

来歴と競技人生

入部当初は徐々にレギュラーの座をつかみ、1990年代に入ると彼女の存在は広く知られるようになりました。特に1995年には、ダイエーがVリーグで初の優勝を果たす際に、彼女はその立役者となり、チームの成功に大きく貢献しました。

山内はその才能と努力により、1990年代に世界で流行し始めたバックアタックを日本人選手として巧みに打ちこなすことができた数少ない選手の一人です。同チームを指導していた監督アリー・セリンジャーは、彼女の素質を見抜き、計画的なトレーニングを施しました。その結果、彼女は最高到達点317cmを記録し、当時の日本人女子選手の中で最も高いジャンプ力を持つ選手へと成長しました。特に、欧米のブロードジャンプを取り入れた整ったフォームで、左側、右側、中央のどのポジションにおいてもバックアタックを打つことができました。

引退とその後の活躍

山内は1997年に結婚し、同年に現役引退を決意。引退セレモニーは同年10月10日に神戸のグリーンスタジアムで行われました。引退後は、バレーボール解説者としての活動を始め、またバレーボール教室の指導者としても手腕を振るっています。さらに、2019年からは徳島県松茂町の総合体育館で職員として勤務し、地域のバレーボール振興にも尽力しています。

プロ契約とプライベート

彼女は1995年4月11日、ダイエーと国内プロ契約を結び、契約金こそなかったものの、年俸はミレヤ・ルイスなどの外国人選手と同等とも言われています。私生活では、元プロ野球選手の藤本俊彦氏と結婚し、二人の娘を育てています。次女の藤本愛瑚さんはJX-ENEOSサンフラワーズに在籍し、長女の藤本愛妃さんは2017年ユニバーシアードで銀メダルを獲得した実力の持ち主です。

代表歴と受賞歴

国際舞台では、1992年と1996年のオリンピック、1994年の世界選手権、1995年のワールドカップに出場し、全日本代表として活躍しました。彼女の努力と成績は、多くのを評価され、1991年から1993年の間に日本リーグで複数の賞を受賞しています。

写真集

山内美加の競技人生を振り返るために、1997年に『Mika 1988-1997 山内美加写真集』が出版されており、彼女の活躍を記録した貴重な資料となっています。

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