山口仁子梨

山口仁子梨 - 若き将棋界の星

基本情報

山口仁子梨（やまぐち にこり）は、2002年9月17日に岐阜県岐阜市で生まれた女流棋士で、日本将棋連盟関西本部に所属しています。女流棋士番号は68です。彼女の姉妹である山口稀良莉も女流棋士として、姉妹で将棋界に名を刻んでいます。

将棋との出会い

山口は中学1年生の時に、祖父の影響を受けて将棋を始めました。将棋に対する情熱が本格化したのは、2016年5月に岐阜県内で行われた女子中学生の将棋大会で優勝し、全国大会に出場した瞬間でした。その経験を通じて、彼女は将棋の魅力に取りつかれ、地元の将棋教室や名古屋市内の将棋道場で技術を磨いていきました。

2016年2月には、東海研修会に入会し、更なるスキルアップを目指しました。将棋の実力を証明する重要な大会である第55回全国高等学校将棋選手権大会では、女子団体戦において彼女の所属チームが優勝しました。この大会での岐阜県勢の女子団体戦初優勝は、彼女にとって大きな栄誉でした。

女流棋士への道

2019年9月8日、東海研修会のB2クラスに昇級し、女流棋士2級の資格を得ることができました。将棋を始めてわずか4年で達成した快挙に、彼女は女流棋士資格を申請し、同年10月1日に正式に女流棋士2級となりました。岐阜県出身の女流棋士としては、山口が初めての存在となりました。

女流棋士としての活躍

女流棋士として活動を開始した山口は、2020年2月に名古屋で開催された「アニゲーフェス NAGOYA 2020」で、リアルタイムバトル将棋イベントに出演しました。この時期、彼女の実妹である山口稀良莉も女流棋士に昇格し、姉妹棋士という新たなスタートを切りました。

2024年7月2日、山口は第32期倉敷藤花戦の準々決勝に進出し、「倉敷藤花戦ベスト8」に名を連ねました。この結果によって、女流1級に昇級。また、この試合で勝利を収めたことで、女流通算40勝目も達成しました。

棋風と人物像

彼女の棋風は「居飛車党」であり、将棋に対する独自のスタイルを持っています。また趣味は音楽鑑賞で、明るい性格を持つ彼女の名前は「笑顔あふれる子に」という願いから名付けられました。

昇段・昇級履歴

• - 2016年2月：東海研修会に入会
• - 2019年9月：東海研修会B2クラスに昇級、女流棋士2級の資格を取得
• - 2019年10月：女流棋士2級（プロ入り）
• - 2024年7月：女流1級（倉敷藤花戦ベスト8・女流通算40勝達成）

山口仁子梨は、将棋界での活躍が期待される若手女流棋士です。今後の成長にも期待が寄せられています。

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