山口俊比古

山口 俊比古 - 日本の実業家

概要

山口俊比古（やまぐち としひこ）は、1963年8月21日に生まれた日本の実業家で、現在は阪急阪神百貨店の代表取締役社長を務める。また、日本百貨店協会の副会長も兼任し、業界の発展に寄与している。

経歴

山口は京都府京都市伏見区で育ち、京都教育大学附属高等学校を卒業後、1986年に神戸商科大学（現・兵庫県立大学）の商経学部を修了し、阪急百貨店に入社しました。彼のキャリアは、2004年の堺北花田阪急店長就任から本格的にスタートし、その後も様々な店舗の店長を歴任しました。2009年には川西阪急の店長を務め、その後、有楽町阪急販売サービス統括部長、阪急メンズ東京の販売サービス統括部長、再び阪急メンズ東京の店長としての役割を果たしました。

2014年には阪急阪神百貨店の執行役員に就任し、2015年には阪急本店の副本店長となり、数々の営業政策に携わります。さらに、2018年には取締役執行役員として、経営戦略の一端を担いました。2020年には阪急阪神百貨店の代表取締役社長に就任し、同年から日本百貨店協会副会長として、業界の発展に貢献し続けています。

事業の特徴

山口は、いくつかの店舗での実績を活かし、その運営において特に注目された経験の一つが、有楽町阪急から阪急メンズ東京へのリブランドです。このプロジェクトでは、顧客のニーズに応じた婦人向け商品中心の店舗改装が特色です。彼は、販売員の個性と特性を最大限に生かすことで、質の高いサービスを実現しました。

社長に就任した際、阪急阪神百貨店は新型コロナウイルスの影響を受けましたが、それに伴い新たなサービスの導入を急速に進めました。その中で特に「リモオーダー」は、店頭の商品をスマートフォンで簡単に注文できるサービスとして、多くの顧客に支持されています。この取り組みにより、店舗と顧客がオンライン・オフライン双方で接点を持つ新しい環境を構築しました。

今後の展望

山口は、特に神戸阪急の再開発についても重視し、時代性や顧客ニーズを取り入れた改装に取り組んでいます。ブランドリニューアルに先立ち、デパ地下以外の部分も見直しを図り、顧客の期待に応える店舗作りを進めています。

彼の前任者である荒木直也からは「時代感覚があり、柔軟性やフットワークも優れている」と高く評価されています。山口は、急速に変化する業界の中で、多様な課題に対処する力を備えたリーダーとして、大きな期待が寄せられています。

プライベート

山口は京都出身ですが、大学生活は神戸で過ごし、現在も神戸市内に家族と共に住んでいます。家庭は妻と一男一女の4人家族で、プライベートでは50歳過ぎてから始めたゴルフが趣味としています。

もう一度検索