山城国の式内社一覧

山城国式内社一覧とは、平安時代に編纂された『延喜式』の「神名帳」に記載されている神社、いわゆる「式内社」と、その論社をまとめたものです。山城国（現在の京都府南部）に所在する神社が対象となっています。

式内社について

『延喜式』神名帳には、当時の主要な神社が記録されており、その中でも特に重要な神社を「式内社」と呼びます。山城国には、大社が53座37社（うち名神大社23座16社）、小社が69座59社、合計で122座96社が記載されています。

大社: 式内社の中でも特に社格の高い神社で、朝廷からの尊崇も厚かったとされています。
名神大社: 大社の中でも特に霊験あらたかであるとされた神社です。
小社: 大社に次ぐ社格の神社です。

これらの式内社は、当時の信仰の中心であり、地域の歴史や文化を理解する上で重要な手がかりとなります。

式外社について

式外社とは、『延喜式』神名帳の編纂当時には存在したものの、同帳に記載されなかった神社のことです。これらの神社は、式内社に比べて規模が小さかったり、朝廷との関係が薄かったりしたと考えられますが、地域によっては重要な信仰対象であった可能性も指摘されています。

参考文献

皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』（大岡山書店、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション
『延喜式 第2』（日本古典全集刊行会、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション

外部リンク

山城国 式内社122座 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」

この一覧を通じて、山城国の古代における神社の分布や信仰の様子を垣間見ることができます。また、式内社と式外社という分類は、神社の歴史を研究する上で重要な視点となります。

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