山崎岩男

山崎 岩男の生涯

基本情報

山崎 岩男（やまざき いわお、1901年1月9日 - 1964年11月23日）は、日本の政治家であり、衆議院議員を5期務めたほか、青森県知事もつとめました。彼の人生は、困難や逆境の中で権力を手に入れ、政治の舞台で活躍した数少ない例の一つです。

幼少期と教育

山崎は、1901年に北海道久遠村で漁師の末っ子として生まれました。家庭環境は困難で、父親は家を出てしまい、母親に育てられることになります。彼は、1915年に八戸市に転居後、八戸中学（現在の青森県立八戸高等学校）に進学しましたが、ストライキ騒動の首謀者とみなされて退学処分を受けます。その後、中央大学の予科に進み、箱根駅伝での活躍も記憶に残っています。在学中に結婚し、長男・竜男を授かりました。

教職と初期の政治活動

大学を卒業後、青森県立青森商業高等学校で英語及び民法の教師として働いていました。しかし、先輩議員の選挙活動をサポートするために退職し、その後は大湊町の助役や町長を経て、1939年には青森県議会議員に当選します。彼はこの選挙で最高得点を記録し、政治家としての道を歩み始めました。

国政への進出

1946年の第22回衆議院議員総選挙において、山崎は初当選を果たします。その後、日本進歩党や旧民主党、旧自由党に所属し、合計5期にわたって国会議員として活躍しました。彼は、予算をめぐる県内の自治体間の争いを制し、また犯罪や治安問題に対しても積極的な姿勢を示していたことで知られています。

青森県知事としての活動

1956年、彼は青森県知事選挙に出馬し、厳しい競争の中で当選を果たしました。在任中には「マラソン知事」と称され、県内の第二次産業の発展に全力を注ぎました。彼の政治手腕は評価され、産業の振興だけでなく、地域振興にも貢献しました。

2期目を迎えるも、健康を害し、1963年には辞表を提出します。その後、慢性的な健康問題に悩まされ、1964年11月には63歳でこの世を去りました。

家族と遺族

山崎には長男の竜男が存在し、彼は元参議院議員であったほか、環境庁長官も勤めました。さらに、孫の力も参議院議員として活動し、曾孫の結子は外ヶ浜町長として地域に貢献しています。彼の家系は政治の道を歩み続けており、山崎岩男自身が築いた道筋は次世代にも引き継がれているのです。

終わりに

山崎岩男の生涯は、貧しい環境から国政の舞台に立ち、地域のために尽力した政治家の物語です。彼の足跡は今も青森県や日本の政治史に刻まれています。

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