山川啓介

山川 啓介（やまかわ けいすけ）

山川啓介は1944年10月26日、長野県佐久市に生まれ、本名は井出隆夫（いでたかお）です。彼は日本を代表する作詞家および脚本家として広く知られています。特に、NHKの子供向け番組『おかあさんといっしょ』においては、1982年から1992年にかけての「にこにこぷん」と「ドレミファ・どーなっつ!」の劇中歌すべての作詞を行い、合計で3500話を超える脚本も執筆しました。彼の独自の作品スタイルは、既存のクラシック音楽とキッズソングの融合にみられ、特にモーツァルトの『トルコ行進曲』に関連した歌詞を付けた『おかあさんといっしょのトルコ行進曲』や、ブラームスの『ハンガリー舞曲第5番』に歌詞を付けた『ハンガリー舞曲第5番 〜ふしぎなバイオリン〜』などが代表的です。

学歴とキャリア

長野県上田高等学校を経て早稲田大学第一文学部を卒業。血液型はO型です。山川名義での作詞活動の他にも、本名の井出隆夫名義で数々の子供番組の楽曲の作詞や人形劇の脚本を手掛けてきました。特に『おかあさんといっしょ』の他、『フックブックロー』や『にほんごであそぼ』など、多岐にわたる作品に携わりました。

主要な作品

山川啓介名義での活動の中で、多くのアーティストへの楽曲提供を行っており、たとえばアグネス・チャンの『初恋』や、伊藤つかさの『先生のお気に入り』などがあります。また、特撮やアニメの主題歌も数多く手がけ、「ウルトラマンG」や「宇宙刑事シリーズ」などのテーマソングも彼の手によるものです。

晩年

彼のキャリアは晩年まで続き、2011年から2016年まで放送された『フックブックロー』の脚本や劇中歌の作詞にも関与。さらに、2012年からは「にほんごであそぼ」の「元気コンサート」にも携わり、名義「寒太郎」として『恋そめし』と『あさき夢みし』の2曲を作り上げました。作品の多くは彼の親しい作曲家、福田和禾子とのコラボレーションによって生み出されています。

残念ながら、山川啓介は2017年7月24日に肺癌で逝去しました。享年72歳。彼が残した数多くの楽曲や脚本は、今も多くの人に愛され続けています。

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