山弦

山弦：多彩な弦楽器が織りなす、唯一無二の音楽世界

山弦は、ギタリストであり音楽プロデューサーでもある佐橋佳幸と小倉博和からなるギターデュオです。その名の通り、2人はアコースティックギター、エレクトリックギター、ガットギターを始め、バンジョー、マンドリン、アイリッシュブズーキ、オートハープなど、実に様々な弦楽器を操るマルチプレイヤーです。ステージ上にはまるで弦楽器の山が築かれるかのような、壮観な光景が繰り広げられます。

結成から現在まで：数々のコラボレーションと進化

山弦の活動は、1991年、原由子のアルバム『MOTHER』への参加がきっかけでした。その後、1998年に初のアルバム『JOY RIDE』を発表し、本格的な活動をスタートさせます。

同時期には、元LANPAの平松八千代とのユニットSOYを結成し、アルバム『S・O・Y』『S・O・Y2』を発表。ソロ活動との両立を図りながら、山弦としての活動も精力的に行ってきました。大貫妙子とのコラボレーションツアー「大貫妙子・山弦 大貫山弦妙子 tabo 2001 tour」も記憶に新しいところです。

2004年までの間にシングル1枚、アルバム4枚を発表。その音楽性は高く評価され、多くのファンを獲得しました。2006年には、渋谷公会堂にて15周年記念ライブを開催。さらに2011年には、4年半ぶりのライブツアー「山弦 ～TOUR 2011～」を開催するなど、地道ながらも活動を継続しています。

近年では2020年、FM COCOLOの特別番組に出演。そして2021年7月7日、実に17年ぶりとなるニューアルバム『TOKYO MUNCH』を発表し、再び注目を集めています。このアルバムは、長年の経験と進化を凝縮した、山弦の新たな出発点となる作品と言えるでしょう。

ディスコグラフィー：山弦の音楽遍歴

山弦は、ユニバーサルミュージックより数多くのアルバムを発表しています。オリジナルアルバムとして『JOY RIDE』『INDIGO MUNCH』『High Life』『HAWAIIAN MUNCH』『Island Made』などがあり、これらは2007年にはアナログボックスセット『弦 Analog Box』としても発売されました。他にもベストアルバムやライブDVD『Yamagen Archives Vol.1　Live 2004 Island made Tour』などがリリースされています。SOY名義の作品も、ポリドールレコードから複数枚リリースされています。

幅広い音楽性と影響力

山弦の音楽性は、アコースティックギターを基調とした繊細なサウンドから、エレクトリックギターによる力強い演奏まで、幅広く展開しています。様々なジャンルの音楽を吸収し、独自のスタイルを確立している点が彼らの大きな魅力です。

また、佐橋佳幸、小倉博和は、数多くのアーティストとのセッションやレコーディングにも参加しており、小田和正、サザンオールスターズ、藤井フミヤ、氷室京介、福山雅治、槇原敬之など、錚々たる面々と共演を果たしています。その経験から培われた高い演奏技術と音楽センスは、山弦の音楽にも存分に活かされています。

これからも、山弦の奏でる唯一無二の音楽が、多くの人々の心を魅了し続けることでしょう。

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