山形しあわせ銀行

株式会社山形しあわせ銀行の概要と歴史

株式会社山形しあわせ銀行（やまがたしあわせぎんこう）は、山形県山形市に本店を持っていた第二地方銀行でした。略称は「しあわせぎん」として親しまれています。同銀行のシンボルマークは、その前身となる山形相互銀行が1986年に制定したもので、▲が「挑戦」、●が「信頼」、■が「繁栄」という意味を持っていました。この銀行は後にきらやかホールディングス傘下となり、殖産銀行と合併することで、現在はきらやか銀行として知られています。

設立からの沿革

1940年代から1950年代

山形しあわせ銀行の起源は、1941年1月27日に羽陽勧業無尽株式会社と荘内無尽株式会社が合併して設立された両羽無尽株式会社に遡ります。その後、1951年に相互銀行に転換し、株式会社山形相互銀行に商号を変更しました。1952年には大山支店を開設し、1954年には本店を移転し新たに営業を開始しました。

1960年代から1980年代

1962年には秋田支店を開設し、1970年代には遊佐支店や村上支店などを新築・移転し、さらに1979年には県庁前支店が開設されました。1989年には普通銀行への転換を行い、銀行名も株式会社山形しあわせ銀行へ改名しました。

2000年代の動向

2001年にはISO14001の認証を取得し、2005年にはきらやかホールディングスの完全子会社化を果たしました。最終的に2007年、殖産銀行に吸収合併され、法人としては解散となりました。

銀行の理念と事件

山形しあわせ銀行は、地域経済の発展に貢献することを理念として掲げていましたが、過去には行員による横領事件が発生し、一部メディアから「しあわせ銀、顧客はふしあわせ」と揶揄されることもありました。こうした事件は信頼性を損なう要因となりましたが、顧客との信頼関係の再構築に向けた努力もありました。

情報システムと提携

他行との提携については、山形県内にある山形銀行や殖産銀行と、ATMの相互無料利用が可能な「ふるさと山形ネットサービス」を展開していました。さらに、南東北地方の数行と提携し、ATMの相互無料利用を提供する「東北おむすび隊」も運営しており、地域の利便性提升に寄与していました。

終わりに

最終的に、山形しあわせ銀行はその役割を果たしつつ、地域経済において重要な存在でしたが、合併という形で戦略的な再編が行われました。現在はきらやか銀行として、引き続き地域住民に対して金融サービスを提供しています。

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