山本たかお

山本たかお：テレビ朝日を支えるベテランプロデューサー

山本 たかお（やまもと たかお、本名：山本 隆夫）氏は、1959年1月26日に京都府で生まれ、日本のテレビ番組制作を長く牽引してきたプロデューサーです。現在はテレビ朝日の役員待遇として、同局の編成制作を統括する要職にあります。

六甲高等学校を1977年に卒業後、一橋大学法学部で学び、1982年に卒業と同時にテレビ朝日へ入社しました。同期には、後にアナウンサーとして活躍する森下桂吉氏、朝岡聡氏、迫文代氏らがいます。

テレビ朝日に入社以来、山本氏のキャリアは特に音楽番組制作と深く結びついています。テレビ朝日を代表する看板番組である音楽番組『ミュージックステーション』には、その番組黎明期からディレクターとして関わり、後にプロデューサーを務めるようになります。一時期は番組制作から離れた時期もありましたが、再び復帰し、チーフプロデューサー、そして2013年10月からはエグゼクティブプロデューサーとして、長年にわたり同番組の制作指揮を執っています。彼は『ミュージックステーションスーパーライブ』や『ミュージックステーションウルトラFES』といった派生特番でもエグゼクティブプロデューサーを務め、番組の拡大と発展に貢献しました。

音楽番組以外にも、その手腕はバラエティ番組にも及びます。特に、長寿深夜番組として親しまれた『タモリ倶楽部』には、2010年からプロデューサーとして参加しました。また、『関ジャム 完全燃SHOW』でもエグゼクティブプロデューサーとして関わり、音楽とバラエティを融合させた番組制作に力を注ぎました。

キャリアの初期には、『秋一番!!加トちゃんケンちゃんスペシャル』、『8時だJ』、『日本歌謡大賞』（第17回）、『裸の少年』などでディレクターを務めるなど、多岐にわたるジャンルの番組制作に携わっています。プロデューサーとしては、『パパパパパフィー』、『27時間チャレンジテレビ』といった人気番組も担当しました。『生放送はとまらない!』では制作統括を務め、ライブ感のある番組制作にも長けています。『Matthew's Best Hit TV』前期や、いくつかのジャニーズ関連番組（『関ジャニ∞の代打屋』、『いいはなシーサー』、『Can!ジャニ』など）にもオブザーバーやエグゼクティブプロデューサーとして関わっています。

組織内でのキャリアも着実に進み、2007年6月27日までは編成制作局制作1部長を務めていました。その後、編成制作局次長を兼務していましたが、2012年頃にはその兼務を離れています。組織再編を経て、2016年6月からは総合編成局に所属。そして、2018年7月1日付でテレビ朝日の役員待遇に就任しました。現在の役職は、テレビ朝日役員待遇 総合編成局制作1部エグゼクティブプロデューサーであり、バラエティ・音楽制作だけでなく、事業局イベント事業部も兼務するなど、その担当領域は広範にわたります。

テレビ朝日の看板番組を長きにわたって支え、プロデューサーとして多くの実績を残してきた山本氏ですが、2024年10月をもって、一部の担当番組から離れ、その役割を藤城剛ゼネラルプロデューサーに引き継いだことも報じられています。

山本たかお氏は、テレビ朝日の主要番組、特に音楽・バラエティ分野において、その豊富な経験と手腕を発揮し、同局の番組制作に多大な貢献をしてきた人物と言えるでしょう。

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