山本一生

山本 一生（やまもと いっしょう）について

山本一生は1948年10月14日に東京都で誕生した、日本を代表する近代史研究家および競馬史研究の専門家です。彼は東京大学の文学部国史学科を卒業後、石油関連の会社に勤務する一方で、競馬の歴史や血統についての翻訳や執筆活動を行ってきました。

来歴

彼のキャリアは1997年にフリーランスとして独立することから新たな章を迎えました。その際、特に伊藤隆氏のもとで『有馬頼寧日記』の編集に携わり、その後は戦間期の日記という特定の資料をもとに日本の歴史についての掘り下げを行っています。彼は歴史研究において、個人の視点や日記を通して当時の社会状況を描き出す手法を採用しています。

山本の著書には、2007年出版の『恋と伯爵と大正デモクラシー―有馬頼寧日記1919』があり、この作品は日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しました。また、2021年には『百間、まだ死なざるや 内田百閒伝』で読売文学賞を受賞し、その功績を広く認められることになりました。

主な著書

山本一生の著作は多岐にわたりますが、特に競馬に関する書籍が目立ちます。彼の代表作には次のようなものがあります：

• - 『競馬学への招待』 (ちくま新書, 1995)
• - 『競馬学の冒険』 (毎日新聞社, 1998)
• - 『ああ、あたしのトウショウボーイ』 (大村書店, 1998; 増補版, 青土社, 2014)
• - 『恋と伯爵と大正デモクラシー 有馬頼寧日記1919』 (日本経済新聞出版社, 2007)
• - 『書斎の競馬学』 (平凡社新書, 2008)
• - 『日記逍遥 昭和を行く 木戸幸一から古川ロッパまで』 (平凡社新書, 2011)
• - 『哀しすぎるぞ、ロッパ 古川緑波日記と消えた昭和』 (講談社, 2014)
• - 『水を石油に変える人 山本五十六 不覚の一瞬』 (文藝春秋, 2017)
• - 『百間、まだ死なざるや 内田百閒伝』 (中央公論新社, 2021)
• - 『百間外伝　これくん風到来』 (中央公論新社, 2024)

競馬に関する翻訳書としても名を馳せており、ケン・マクリーンの『クラシック馬の追求 競走馬の血統パターン』やジョン・ヒスロップの著作などがあります。

まとめ

山本一生は、その豊富な知識と経験を生かして、競馬と近代史の研究において重要な役割を果たしてきました。彼の著作は、歴史的な人物や事象の新たな視点を与えるものであり、多くの読者に深い感銘を与えています。彼の研究は、文学や文化にも大きな影響を及ぼし、今後もさらなる発展が期待される分野と言えるでしょう。

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