山本大

山本大（やまもと たけし）

山本大（1912年9月1日 - 2001年8月19日）は、日本史の研究者であり、特に高知県を中心とした地域の歴史研究に貢献した人物です。高知大学の名誉教授として、後進の指導にもあたりました。

生涯と学歴

高知県で生まれた山本大は、1937年に東京帝国大学文学部国史学科を卒業しました。その後、高知大学で助教授、教授として教鞭を執り、1976年に定年退官し、名誉教授となりました。

研究内容

山本大の研究は、高知県の歴史に焦点を当てたものが多く、特に土佐の戦国大名である長宗我部氏や、幕末の志士である坂本龍馬に関する研究で知られています。また、近世土佐の民権思想や、高知県全体の歴史についても幅広く研究し、多くの著作を発表しました。

主な著作

山本大は、数多くの著作を通じて、高知県の歴史を広く社会に紹介しました。以下に代表的な著作を挙げます。

『長宗我部元親』：戦国時代の土佐を統一した長宗我部元親の生涯を描いた人物叢書。
『山内一豊』：関ヶ原の戦いで功績を挙げ、土佐藩の初代藩主となった山内一豊の生涯を描いたもの。
『土佐中世史の研究』：土佐の中世史に関する研究書。
『真説坂本竜馬』：坂本龍馬の実像に迫る書籍。
『高知県の歴史』：高知県の歴史を概観できる県史シリーズの一冊。
『土佐長宗我部氏』：土佐の戦国大名である長宗我部氏に関する研究書。
『近世土佐と民権思想』：近世土佐における民権思想の展開を論じたもの。
『幕末の青春 坂本竜馬の生涯』：坂本龍馬の生涯を青春時代に焦点を当てて描いた作品。

その他、香川県の歴史や四国の風土と歴史に関する共著、日本歴史要義、土佐史の諸問題、戦国大名家臣団事典、高知の研究、郷土史事典高知県、戦国大名系譜人名事典、高知県の百年、土佐の自由民権家列伝、坂本龍馬事典、長宗我部元親のすべて、高知県の教育史、図説高知県の歴史、山内容堂のすべてなど、多岐にわたる著作があります。

業績と影響

山本大は、高知県の歴史研究において多大な貢献を果たし、その研究成果は、地域の歴史教育や文化振興に大きな影響を与えました。また、多くの研究者や学生を育成し、後進の指導にも尽力しました。彼の研究は、今日においても高知県の歴史を理解する上で重要な基礎となっています。

参考情報

* 読売新聞訃報記事（2000年死去の記述は誤り）

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