山本廣基

山本廣基

山本廣基（やまもと ひろき、1947年 - ）は、日本の農学者であり、農薬環境科学を専門としています。大阪府出身で、島根大学で学士号と修士号を取得した後、同大学で教鞭を執り、学長まで務めました。その後、大学入試センターの理事長に就任し、日本の高等教育に貢献しました。

人物・経歴

1947年に大阪府で生まれた山本廣基は、1972年に島根大学農学部を卒業しました。その後、1974年には同大学大学院農学研究科修士課程を修了し、佐藤造機に入社しました。しかし、研究への情熱を捨てきれず、1977年に島根大学の助手として研究者の道を歩み始めます。1985年には島根大学助教授に昇進し、名古屋大学で農学博士号を取得しました。1995年には島根大学教授に就任し、後進の育成にも力を注ぎました。

2004年、山本廣基は島根大学の理事・副学長に就任し、大学運営の中枢を担いました。そして、2009年には国立大学法人島根大学の学長に就任し、大学全体の発展に大きく貢献しました。2012年には国立大学法人熊本大学の監事を務め、2013年には独立行政法人大学入試センターの理事長に就任しました。

研究分野

山本廣基の専門は、農薬環境科学です。この分野では、農薬が環境に与える影響や、農薬の残留問題、そして環境中での農薬の動態などを研究しています。農薬は農業生産に欠かせない一方で、環境や人体に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。そのため、山本廣基の研究は、農薬の適切な利用と環境保全の両立を目指す上で非常に重要です。

受賞歴

山本廣基の研究業績は高く評価されており、数々の賞を受賞しています。2003年には、日本農薬学会業績賞（研究）と日本毒性学会望月喜多司記念業績賞を受賞しました。また、2019年には、長年にわたる環境保全への貢献が認められ、環境大臣環境保全功労者表彰を受賞しました。これらの受賞歴は、山本廣基の研究が学術界だけでなく、社会全体にも貢献していることを示しています。

山本廣基は、農薬環境科学の研究者として、また大学の経営者として、日本の農業と教育に多大な貢献をしてきました。彼の功績は、今後も長く語り継がれることでしょう。

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