山本章博

山本章博氏は、日本の著名なAI研究者であり、特に知能情報学の基礎理論、中でも数理論理学を応用した機械学習理論の研究において顕著な業績を上げています。1961年生まれの山本氏は、現在、京都大学大学院情報学研究科の教授として教鞭を執る傍ら、京都大学国際高等教育院の副院長、および同附属データ科学イノベーション教育研究センター長という要職も兼任しています。

山本氏の研究は、理論的な深さと応用への展開を両立させている点が特徴です。初期の研究から一貫して、数理論理学という厳密な数学的基盤の上に立ち、それを機械学習という実践的な分野に応用することで、新たな視点と解決策を提供してきました。近年では、離散数学の機械学習への応用を中心に研究を進めており、人工知能分野における新たな可能性を追求しています。

学歴と職歴

1985年 - 京都大学理学部卒業
1987年 - 九州大学大学院総合理工学研究科修士課程修了
1990年 - 九州大学大学院総合理工学研究科博士後期課程修了。理学博士の学位を取得。
1990年 - 北海道大学工学部講師
1994年 - 北海道大学工学部助教授
2003年 - 京都大学大学院情報学研究科教授
2015年-2018年 - 京都大学大学院情報学研究科長
2018年 - 京都大学国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センター長（併任）

上記からもわかるように、山本氏は長年にわたり、日本の情報学研究を牽引してきました。北海道大学での教鞭を経て、京都大学に移ってからは、研究者としてだけでなく、教育者、そして研究科長としてもその手腕を発揮し、多くの優秀な人材を育成しています。

また、山本氏は、人工知能学会、情報処理学会、日本ソフトウェア学会といった主要な学会の会員でもあり、学術界における活動も活発に行っています。学会での発表や論文の執筆を通じて、自身の研究成果を広く共有するとともに、他の研究者との交流を通じて、常に最先端の研究動向を把握し、自身の研究にフィードバックしています。

研究への取り組み

山本氏の研究は、単なる理論の構築に留まらず、現実の問題解決に役立つ技術の開発を目指しています。数理論理学や離散数学といった抽象的な概念を、機械学習という具体的な問題に応用することで、より効率的で精度の高いAIシステムの実現に貢献しています。

出典

京都大学国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センターHP
NISSENデジタルハブ2019/12/19記事

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