山本米治

山本米治のプロフィール

山本米治（やまもと よねじ、1902年2月5日 - 1993年11月30日）は、日本における著名な政治家であり、特に金融政策や財政において影響力を持った人物です。彼は参議院議員として2期を務めたほか、国際決済銀行の理事、大蔵省の政務次官としても知られています。彼のキャリアは金融財政の専門家として国会内外に評価されてきました。

経歴

山本は愛知県蒲郡町で生まれ、1926年に東京帝国大学法学部を卒業しました。その後、彼は日本銀行に入り、海外駐在の役職を歴任します。特にロンドンとドイツに駐在し、国際決済銀行理事としても活躍しました。1947年には名古屋支店長に就任し、その後も日銀の調査局長、統計局長、外国為替管理委員会の委員、経済安定本部の副長官などを歴任しました。

1950年、山本は愛知県選挙区から自由党の公認を受けて参議院議員に初当選しました。1954年には大蔵政務次官としての役割を担い、さらに1956年の選挙でも再選を果たしました。この時、自民党内での強力な候補者たちと競う中でも、山本は支持を得ました。

しかしながら、1962年の選挙では次期候補者として公認を受けた柴田栄に敗れ、初めて落選を経験します。その後も参議院商工委員長や法務委員長などの重要な役職を務めました。

1989年、彼は秋の叙勲で勲二等瑞宝章を受賞し、1993年に91歳で亡くなるまで、多方面にわたって影響力を持ち続けました。彼の死後、従四位に叙されることとなりました。

家族

山本米治の家族は、彼自身に負けず劣らずの経歴を持つ人物が多く、長男の山本逸郎はトーメンの常務、二男の山本重喜は東レメディカルの社長、三男の山本直己は港湾近代化促進協議会専務理事を務めています。また、兄の小牧実繁は滋賀大学の学長を担い、弟の三橋時雄は京都大学名誉教授として学界での地位を築いています。

著作

山本はその豊富な知識を活かして、多くの著書も残しています。彼の主な著作には、『貨幣錯覚』や『国際金融争覇戦』などがあり、金融や為替に関する深い洞察を提供しています。これらの書籍は、彼の専門知識を広く一般に知らしめる役割を果たしましたと同時に、後の世代に対する重要な学術的資源ともなっています。

彼の著作は今なお多くの人々に読み継がれており、日本の金融や経済の発展に寄与したことは疑いの余地がありません。

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