山本里佳

山本里佳：新体操界の指導者、大学教授としての軌跡

山本里佳（1965年3月8日生まれ）は、日本の新体操界において選手、コーチ、そして教育者として多岐にわたる貢献をしてきた人物です。現在は国士舘大学体育学部の教授として教鞭を執る傍ら、同大学新体操部（女子）の監督としてチームを指導しています。

選手としての輝かしい実績

山本氏は、北星学園女子高等学校から東京女子体育大学へと進学し、選手としてのキャリアをスタートさせました。大学時代には、団体の一員として世界新体操選手権に出場し、6位入賞という輝かしい成績を収めています。卒業後は、ジャスコ新体操クラブに所属し、競技者としての道を歩みました。

ブルガリアでのコーチ修行

引退後、山本氏はブルガリアナショナルチームのコーチを務めるという貴重な経験を積みました。コーチング技術を磨くため、本場であるブルガリアに渡り、指導方法だけでなく、選手とのコミュニケーションの取り方についても深く学んだと述べています。異文化の中で得た学びは、その後の指導者としてのキャリアに大きな影響を与えました。

国士舘大学での挑戦

帰国後、日本代表チームのコーチを経て、2012年に国士舘大学の監督に就任しました。当時、新体操の強豪校とは言えなかった国士舘大学を選んだ理由について、山本氏は「やるんだったら、まっさらな方がいいかな、と思ったんです」と語っています。この言葉からは、既存の枠にとらわれず、新たなチームを築き上げていくことへの強い意志が感じられます。

監督就任後、山本氏は選手の意見を尊重し、練習方法などを柔軟に変えていくという独自の指導スタイルを確立しました。その結果、チームは着実に力をつけ、2013年から2015年まで全日本新体操選手権大会で準優勝という好成績を収めるまでに成長しました。

大学スポーツ協会からの表彰と研究活動

2021年度には、国士舘大学体操部が大学スポーツ協会（UNIVAS）の大会・プロモーションに関する優秀取組賞（最優秀賞）を受賞しました。これは、チームの活動が広く認められた証と言えるでしょう。また、山本氏は研究者としても活動しており、「日本の新体操一流選手におけるパンシェローテーション動作のバイオメカニクス的研究」で東京体育学会の東京体育学奨励賞を共同受賞しています。指導者としてだけでなく、研究者としても新体操界に貢献していることがわかります。

SNSでの発信

山本氏は、X（旧Twitter）を通じて、積極的に情報発信を行っています。アカウントは「@iev_8」です。日々の指導の様子や新体操に関する情報などを発信しており、多くのフォロワーから支持を得ています。

山本里佳氏は、選手、コーチ、教育者として、新体操界の発展に大きく貢献してきた人物です。その情熱と才能は、これからも多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

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