山村悦夫

山村 悦夫（やまむら えつお）について

プロフィール

山村悦夫は1942年に生まれ、日本の土木工学界において著名な存在です。特に彼は北海道大学の名誉教授として知られています。学問だけでなく、学会の運営にも携わっており、日本地域学会と地理情報システム学会の会長を歴任しました。

学歴とキャリア

山村は北海道に生まれ育ち、札幌南高等学校を卒業後、1965年に北海道大学理学部数学科を卒業しました。翌1966年には同大学工学部の助手となり、研究の道を進むことになります。彼は1973年に工学博士号を取得し、1974年にはペンシルベニア大学で経営学を学び、学術修士の称号を得ます。その後、1975年には北海道大学工学部の助教授に昇進し、1977年には環境科学研究科の助教授に就任しました。

1981年には環境科学研究科の教授に昇進し、学問の研究においても指導的役割を果たしていきました。また、1988年には日本不動産学会の評議員に就任し、1990年には太平洋地域学会の理事となるなど、さまざまな学会での活動を通じて彼の専門知識が求められました。

さらに、1992年には土木学会のフェローに推挙され、国際環境創造学会の理事長を1993年から務めました。1998年には北海道GIS-GPS研究会の会長に就任し、2000年には経営GIS総合研究所の所長に就任しました。2001年には日本地域学会の会長としても知られています。

2004年には地理情報システム学会の会長やRFID普及推進機構の会長を歴任し、2005年には北海道大学の名誉教授に就任しました。さらに、2008年には国際民族音楽平和運動機構の会長に選出され、2023年には瑞宝中綬章を受章しました。これらの業績は、彼の学術的な貢献の証といえます。

主要著書

山村悦夫の研究成果は多くの書籍としてまとめられています。彼の著作の中には、1977年に発表された『地域均衡発展論』や1979年の『計画の分析』、1980年の『地域計画論 : 地域計画理論の受容と変容』などが含まれています。特に『地域計画論』は、地域計画の理論的基盤を築く重要な作品として評価されています。

また、2004年には『ゆびきたす時代 : GIS・GPSで新しい世界を開く』を発表し、地理情報システムやGPS技術の進展を通じて新たな視点を提供しました。彼の著作は、地域学や環境科学の研究において広く引用されており、現代の学問において彼の影響は大きいといえるでしょう。

最後に

山村悦夫は、土木工学者として多くの業績を持つだけでなく、地域学や環境科学、地理情報システムなど多岐にわたる分野での活動を通じて、日本の学術界に貢献してきました。彼の学問的な探求心は、今後の日本の土木工学や地域学の発展に寄与し続けることでしょう。

もう一度検索