山根巌

山根巌のプロフィールとサッカー経歴

山根巌（やまね いわお）は1976年7月31日生まれ、広島県広島市出身の元プロサッカー選手であり、現在は指導者としても活躍しています。彼の実子である山根永遠もサッカー選手として活動していることから、サッカーとの深い関わりが今も続いています。

幼少期とサッカーへの道のり

山根は幼少期に小児喘息を抱えており、健康のために運動を始める必要がありました。その結果、彼は小学5年生のときにサッカーを始めました。サッカーの才能を開花させつつ、二葉中学校、さらに広島皆実高校での活動を経て、1995年にサンフレッチェ広島に入団しました。

プロサッカー選手としてのキャリア

1997年、山根はエディ・トムソン監督の下で攻撃的MFとして評価され、チームの主力としての地位を確立しました。しかし、1998年には他の選手たちが加入し、出場機会が限られる状況に直面しました。そのため、同年11月には当時JFLに所属していた大分トリニティに期限付き移籍しました。

大分に移籍後、1999年にJリーグのディビジョン2（J2）が発足し、彼は大分トリニータとしての活動を開始します。この時、石崎信弘監督に出会い、彼との信頼関係を築きつつ技術を磨くことができました。996年と2000年にはJ1昇格間近でしたが、実現には至らなかったものの、2001年には完全移籍を果たします。

2002年11月の大宮アルディージャ戦では自身のヘディングによるゴールで、大分トリニータのJ1昇格を達成しました。この背景には、「石崎さんをJ1に昇格させたい」という強い意志がありました。2003年には川崎フロンターレに移籍し、再び石崎監督と共に挑戦するも昇格は実現しませんでした。

監督としての転身

2005年に川崎フロンターレを戦力外となり、引退を考えるも石崎からの誘いを受け、柏レイソルへと移籍。2006年にはボランチとして活躍し、同年にチームのJ1昇格に寄与しました。翌2008年は怪我に悩まされましたが、柏でのキャリアは充実したものとなりました。

その後、2010年にツエーゲン金沢に移籍し、コーチとしても活動。2012年には現役引退を決意し、明光ネットワークジャパンのサッカースクールにて指導者としての道をスタートしました。彼のサッカーへの情熱は、次世代の育成にも大きく影響を与えています。

指導者としての活動

2016年、山根はレノファ山口FCのコーチに就任。江野展裕監督の指導の下で、チームの成長を支援しました。その後、2017年にはYF NARA TESOROのU-15監督に就任し、チームを準優勝に導く成果を上げました。2019年からはカターレ富山のヘッドコーチとして、組織を支えてきています。

山根巌は選手時代に培った経験を最大限に生かし、指導者としても優れた成果を上げ続けています。彼の存在は、サッカー界における多くの選手や関係者にとって、貴重な資源となっているのです。

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