山梨県土地開発公社

山梨県土地開発公社とは

山梨県土地開発公社（やまなしけんとちかいはつこうしゃ）は、山梨県の公共用地の開発や整備を担う機関です。1968年に設立されたこの公社は、地域の土地利用を促進し、公共施設や住宅の供給を進めることを目的としています。設立以来、いくつかの名称変更を経て、現在の名称に至っています。

沿革

公社の歴史は1968年1月15日に始まり、当初は「財団法人山梨県公共用地開発公社」として設立されました。1969年には名前が変更され、1974年には公社の形態へと移行し、現在の「山梨県土地開発公社」という名称になりました。

業務内容

公社は主に以下の業務を行っています。

• - 公園や住宅、道路、その他公共施設のための土地の買収
• - 購入した土地の造成や整備活動
• - 整備した土地の再売却

このような業務を通じて、地域の発展に寄与することを目指しています。

経営問題

公社はバブル景気の時代に多くの土地開発を行いましたが、その後の景気崩壊により多くのプロジェクトが停滞しました。特に「米倉山ニュータウン」という大規模な開発計画は、バブル崩壊の影響を受け、販売直前に行き詰まりました。この地域は、ハイテク企業を誘致するために計画され、用地取得や造成が進められましたが、買い手がつかず、結局計画は頓挫してしまいました。

また、天野建知事の下では、ハイテク企業誘致の代わりに「エコパーク構想」が試みられましたが、住民からの強い反発に直面し、計画は白紙に戻りました。このため、以降は開発が進まない状態が続きました。

2007年に横内正明知事が就任すると、米倉山ニュータウンを県が買取ることを決定し、無利子融資によって公社の債務負担を軽減する方針を示しました。それに伴い、公社は2008年には山梨県地域整備公社の管理の下に置かれ、役員数を削減して経営の健全化を図ることとなりました。

2010年2月時点で、公社は105億1000万円の債務を抱え、新規事業は行えない状況に至り、2011年以降は債務処理に専念する形となりました。2014年からは専属職員も配置されず、債務処理は地域整備公社が担当することとなり、実質的には登記のみが残る状態です。

公社は2037年を目処に債務処理を終了し、正式に解散する計画があります。そして、米倉山ニュータウンとして取得した土地の一部は太陽光発電所に転用され、現在「米倉山太陽光発電所」として運用されています。

外部リンク

• - 山梨県土地開発公社 （仮のリンク）

このように、山梨県土地開発公社は地域の土地利用や公共事業において重要な役割を果たしてきましたが、経済情勢の変化により多くの課題に直面しています。

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