山梨県富士北麓公園

山梨県富士北麓公園の概要

山梨県富士北麓公園（やまなしけんふじほくろくこうえん）は、富士吉田市の高地に位置しながら、豊かな自然に囲まれた公園です。この県立公園には、スポーツ施設が多く整備されており、地元の方々だけでなく、観光客にも親しまれています。

公園の特色

公園は富士山の麓にあり、標高は990mから1,160mと高地のため、冬季は降雪によって屋外競技場が利用できなくなる時期があります。更に、富士山麓特有の気象条件によって頻繁に霧が発生し、特に球技などでは試合の中止が珍しくありません。しかし、晴れた日には富士山を一望できる絶景が広がり、多くの訪問者を魅了しています。

この公園は1977年に都市計画が決定され、整備が進められました。かいじ国体が開催されるまでに、陸上競技場や野球場、体育館などの施設が整備され、その後も遊歩道や調整池が設置されました。また、ラグビーワールドカップ2019や2020年東京オリンピックの合宿地として利用されるため、大規模な改修工事が行われました。

主要な施設

陸上競技場

山梨県富士北麓公園陸上競技場は、Jリーグのヴァンフォーレ甲府による使用実績がありますが、2024年にはJ1、J2リーグの基準を満たしていないため、使用不可となる見込みです。競技場は、晚上競技が可能な照明設備が設置されており、2019年には寺田明日香が日本記録を更新しました。収容人数は11,105名を誇り、女子サッカークラブ「FCふじざくら山梨」の試合などにも利用されています。

野球場

山梨県富士北麓公園野球場では、高校野球の試合が頻繁に行われますが、気象条件により試合が延期されることも多いです。それでも、地元の高校球児たちはこの場所で熱戦を繰り広げています。収容人数は13,449人に達し、標高の高さが打球に影響を与えると言われています。

体育館

体育館はメインとサブのアリーナがあり、バスケットボールやバドミントンなどの競技に対応しています。メインのアリーナには、観客席が確保されており、多種多様なイベントを開催することができます。

トレーニング設備

陸上トラック競技用の屋内練習走路や、ウエイトトレーニング室も整備されています。これにより、悪天候の日でもトレーニングが続けられます。特に、屋内練習走路は130mの5レーンを備えており、選手たちにとって非常に重要な練習環境となっています。

アクセス情報

公園へのアクセスは、富士山麓電気鉄道富士急行線の富士山駅または河口湖駅からタクシーで約15分です。また、両駅から出ている富士急バスを利用し、最寄りの停留所「富士スバルランド」で降車後、徒歩で約12分の距離にあります。自動車では、中央自動車道の河口湖インターチェンジなどからアクセスできます。公園へは、美しい自然の中を楽しみながら訪れることができる場所でもあります。

山梨県富士北麓公園は、スポーツと自然を同時に楽しむことができる貴重な場所で、多くの人に愛され続けています。

もう一度検索