山梨県立甲府南高等学校

山梨県立甲府南高等学校

山梨県立甲府南高等学校（やまなしけんりつこうふみなみこうとうがっこう）は、山梨県甲府市に位置する公立高校で、地元では「南高」と愛称されています。1963年の設立以来、62年の歴史を持ち、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール（SSH）に指定されています。教育課程は理数科と普通科に分かれ、生徒に幅広い学びの機会を提供しています。

特色

この学校の設立には、山梨県教育委員会で重要な役職を歴任した日向譽夫が深く関与しており、視聴覚教材を積極的に取り入れた授業形態が特徴です。特に、地域初のLL教室を導入するなど、当初から革新的な取り組みがなされてきました。

校歌は朱辻屋心平によって作詞され、清水脩が作曲を手がけています。また、創立記念日には校歌や応援歌の発表会が行われ、活気に満ちたイベントが続いています。学園祭である「緑陽祭」は、毎年3日間にわたって開催され、多くの生徒たちが参加する行事です。

学校の教育方針

甲府南高では「Frontier Spirit（開拓者精神）」を校訓として掲げており、生徒たちには新たな挑戦を促す姿勢が求められます。ここでは、45分・7校時制を早くから採用し、授業の充実を図るとともに、土曜日には外部講師を招いての講座も行われています。

2004年度からはSSHに指定され、より多様な教育活動が進められています。文系、理系に分かれたカリキュラムが組まれ、特に理数系では地域住民を交えた科学講演会やサイエンスワークショップの実施など、地域の学びの場を提供しています。加えて、宿泊学習会も夏期間に行われ、実践的な学びの機会が設けられています。

設置学科

校内には通常学科である「普通科」と専門性の高い「理数科」が設置されています。普通科には、文系と理系のクラスがあり、1年次に共通の授業を受けた後、2年次から文理ごとに科目が分かれます。理数科は1978年に設置され、山梨県内では最初に専門教育が行われた学科です。

普通科内でも、SSHに基づいた「フロンティア探求」などの特別な科目が用意されています。特に、理数クラスは入学時に一定の学力基準をクリアした生徒が集まるため、より高度な学びが期待されます。

沿革

甲府南高は1962年に設立が決定され、1963年4月に正式に開校しました。以来、学校は様々な改革や発展を遂げており、特にSSH指定を受けたことで、理数系教育が大きく強化されています。総合選抜から全県一区入試への変更もあり、より多様な生徒が集まるようになりました。

部活動

体育部と文化部が充実しており、陸上競技部やサッカー部、バスケットボール部など多くのスポーツチームが活躍中です。また、SSHに関連した物理・宇宙部や生命科学部、数理・情報部など、学術的な興味を持つ生徒にも多くの選択肢があります。

交通アクセス

学校へのアクセスは便利で、JR甲府駅や甲斐住吉駅からのバス路線が利用できます。ただしバスの便数が少ないため、近隣のバス停を利用して通学する生徒もいます。

結論

山梨県立甲府南高等学校は、先進的な教育理念と多様な活動を通じて、生徒の自主性や学びへの意欲を育む場として、高校教育の中で確固たる地位を築いています。

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