山田俊男

山田俊男 — 参議院議員の軌跡

基礎情報

山田俊男（やまだとしお）は1946年11月29日生まれの日本の政治家で、自由民主党に所属し、参議院議員を3期務めました。自民党の総務副会長や人事局長、たばこ議員連盟の幹事長など多くの要職に就いています。

人物背景

富山県小矢部市の埴生地区に生まれた山田氏は、富山県立高岡高等学校を卒業後、早稲田大学の政治経済学部を修了しました。大学卒業後、全国農業協同組合中央会で組織経営対策部長や常務理事などを歴任しました。

政治キャリアの始まり

彼の政治家としてのキャリアは2007年の第21回参議院議員通常選挙から始まります。自由民主党から比例区で出馬し、約45万票を集めて当選しました。以降、農林水産委員会に所属し、農業政策に力を注ぐことになります。

2010年の自民党が野党時代には政権力委員会で農水副担当として活動しましたが、同年の参議院議員会長選挙では海外出張のため不在者投票ができず、結果的に棄権となりました。自民党の政権が復活した2013年には再度比例区から出馬し、34万票を集めて再選を果たしました。

引退の意向

2019年に72歳となった山田氏は、自民党の70歳定年制に特例を得て第25回参議院議員通常選挙に出馬しました。その後、約22万票を集めて3度目の当選を果たしますが、2024年3月に自身の後任として農業協同組合の東野秀樹氏が振り分けられることが決定し、次回の選挙には立候補しない意向を示しています。

政策と主張

税制に関する意見

山田氏は消費税について慎重な姿勢を示しています。2014年に予定されていた消費税の引き上げに関しては時期の先送りを支持し、2019年の10%への引き上げについては法に基づいて実施すべきだと述べています。社会保障制度に関しても国民負担の増加を不可避とし、たばこ税の増税には反対する立場をとっています。

TPPに対する立場

TPPについて、山田氏は強い反対意見を持ち、日本が自由化率を提起する理由に疑問を呈していました。その後、TPP協定の締結に賛成票を投じましたが、支持母体である農協からは批判を受ける事態となりました。

受動喫煙問題

山田氏は受動喫煙防止法に対して反対しています。特に、健康増進法改正案に関しては徹底した禁煙規制に懸念を示し、自らが関与した法案の防衛に努めました。

不祥事と批判

山田氏は政治資金に関連した問題と暴行事件の報道に直面しました。2015年には政治資金パーティーの多くに出席せず、法的な論議が生じましたまた2016年の暴行事件は自民党内で厳重注意を受ける事態となり、社会的な信用に影響を及ぼしました。

最後に

山田俊男氏は、農業政策や税制、喫煙問題に関する主張を続けてきましたが、今後の政治的な動向には注目が集まります。しかし、彼の引退がどのような影響を及ぼすかは、後任や支持基盤の動きに委ねられるでしょう。

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