山田修 (政治家)

山田 修（やまだ おさむ）

日本の政治家。茨城県那珂郡東海村の村長を3期にわたり務めている。1961年4月26日、茨城県水戸市に生まれる。高崎経済大学経済学部にて学び、1986年3月に同大学を卒業した。

経歴

大学を卒業した翌月の1986年4月、茨城県庁に入庁する。県庁では、財政課や産業政策課の産学連携推進室で室長補佐を務めるなど、多様な部署を経験した。その後、地域計画課では課長補佐として総括的な役割を担った。

長年の県庁勤務を経て、2010年4月には東海村の副村長に就任する。副村長として村政に携わった後、2013年7月にその職を辞した。

東海村長としての歩み

副村長退任直後の2013年8月、東海村長選挙への出馬を表明する。この選挙は、原子力発電所の立地自治体でありながら「脱原発」や東海第二発電所の廃炉を訴えていた村上達也前村長が引退した後に実施されたものであった。選挙戦では、同様に原発廃炉を主張する日本共産党の県委員であった福田明氏と争った結果、山田氏が初当選を果たし、東海村長に就任した。

初当選後、2017年8月に行われた村長選挙では、対立候補が現れず、無投票で再選された。これにより、2期目の村長職を務めることとなった。さらに、2021年9月の村長選挙にも立候補し、3選を果たしている。

原子力政策に関するスタンス

山田氏が村長に初当選した2013年の選挙時、東海第二原発の再稼働については、賛否を明確には示していなかった。当時の山田氏は、再稼働の是非に関する判断にあたっては、村民の意見を尊重する姿勢を示していた。

しかし、村長就任からしばらく経った2019年10月5日に発行された原子力業界誌「ENERGY for the FUTURE」に掲載された、東京電力柏崎刈羽原発がある新潟県刈羽村の品田宏夫村長との対談において、山田氏の発言が注目を集める。その対談の中で、「安定的な電力の供給は絶対に欠かせない。BWR（沸騰水型原子炉）についてもしっかりと再稼働していく必要がある」との認識を示したと報じられた。

この発言は、東海第二原発がBWR型であることから、直接東海第二原発の再稼働に言及したものではないとしながらも、事実上、その再稼働を容認するものと受け止められる発言として、各種メディアで取り上げられた。村長としての原子力政策に関する立場は、村民の意向尊重という当初の姿勢から、再稼働の必要性に言及する方向へと変化したかのように報じられている。日本の原子力政策、特に原子力施設が集中する東海村という特性上、村長としての山田氏の言動は常に大きな関心を集めている。

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