山田兼三

山田兼三

山田兼三（やまだ けんぞう、1948年4月3日 - ）は、日本の政治家。
1980年から2005年の合併まで兵庫県佐用郡南光町（現・佐用町）長を務めました。1980年代に誕生した唯一の日本共産党員首長として知られています。

生涯

兵庫県出身。香川大学を卒業後、政治の世界へ。
南光町長として25年間、地域振興と住民福祉の向上に尽力しました。元日本非核宣言自治体協議会副会長も務めています。

南光町長としての取り組み

山田兼三は、南光町長として、以下の様な取り組みを行いました。

地域資源の活用:
南光町を「ひまわりの里」としてPRし、観光客誘致に成功。
休耕地を利用した長林キャンプ場や若鮎ランドの建設。
ひまわりから加工品を製造するなど、特産品開発にも注力。
福祉の充実:
高齢者向けの移動支援サービス「ひまわりサービス」を実施。
文化センター内に歯科センターを設置し、地域住民の歯科医療をサポート。
若鮎ランドの傍に「センターひまわり」を建設し、地域交流の拠点とした。
予算の効率的な運用:
豪華な庁舎建設を避け、既存の庁舎を維持。
限られた予算の中で、住民の知恵を活かした町づくりを推進。

これらの取り組みにより、南光町は活性化し、住民の生活水準も向上しました。

町長選

1980年の南光町長選に、日本共産党公認で出馬し、初当選。
当時32歳で、告示3日前に相生市から南光町に移住、2日前に党から公認を得るという状況だったが、新顔2人を破り初当選を果たす。
1968年に行われた長野県山ノ内町長選挙（杵淵茂）以来、12年ぶりの共産党公認首長となりました。

以降、7期25年間にわたり南光町長を務めました。
2004年の町長選で7選を果たす。この間3期、5期、6期目は無投票当選。

2005年、南光町を含む4町の合併に伴い、佐用町長選挙に立候補しましたが、惜敗。
2009年にも佐用町長選に立候補しましたが、現職に敗れました。

町長退任後

町長退任後も、共産党地方議員の応援や「住民が主人公のまちづくり」をテーマとする講演を全国各地で行っています。
山田の7選は共産党員首長としては全国最多選です。

エピソード

2002年10月には、秋の園遊会に招待されています。

著書

『南光町奮戦記―住民とともに歩む共産党員町長14年のドラマ』（1994年11月、あけび書房）
* 『「住民が主人公」を貫く町―続・南光町奮戦記』（2005年3月、あけび書房）

関連人物

落語家の桂南光とは、同名の縁で親交があり、南光町で落語会を開催したり、町長選の応援に駆け付けたりしています。

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