山県市消防本部

山県市消防本部の概要と歴史

山県市消防本部は、岐阜県山県市に設立された消防部局で、管轄区域は山県市全域を対象としていました。消防本部は山県市高木に位置し、面積は222.04平方キロメートルでした。職員は53人で、消防署を2カ所有していました。主要な消防機材としては、普通消防ポンプ自動車や水槽付消防ポンプ自動車、高規格救急自動車などが配置されており、地域の安全を守る重要な役割を果たしていました。

設立経緯

山県市消防本部の起源は1981年に遡ります。この年、山県郡の高富町、伊自良村、美山町が共同で消防組合を結成し、山県消防組合として活動を始めました。1981年10月30日には、山県消防組合消防本部が正式に設置され、南消防署と北消防署が開設されました。これにより地域の消防サービスが一層強化され、人々の安全を確保するための基盤が整いました。

山県市の発足と消防本部の設立

2003年、地域の合併に伴い山県市が発足しました。この時、山県消防組合は解散され、その役割は山県市に引き継がれました。新たに山県市消防本部が設立され、単独消防体制が整えられました。このことにより、自治体の特性に応じた迅速かつ効率的な消防対応が可能となり、市民の安全が一層強化されました。

消防本部の機能と設備

消防本部は、消防課と予防課で構成され、様々な消防業務に従事していました。消防署には、普通消防ポンプ自動車が2台、水槽付消防ポンプ自動車が2台、高規格救急自動車が3台、救助工作車が1台など、多様な機材が配備され、災害や緊急事態に即応できるよう整えられていました。特に、高規格救急自動車は、多様な救急要請に対応するための高度な設備を備えており、地域における救命活動で重要な役割を果たしていました。

統合による消滅

残念ながら、2018年3月31日、山県市消防本部は岐阜市消防本部に統合されることが決まり、その結果として消滅しました。この統合は、岐阜地域の1市4町における消防広域化の一環として進められ、効率化やコスト削減が図られました。新たな消防体制が構築されることで、地域における消防サービスの向上が期待されています。

まとめ

山県市消防本部は地域にとって重要な消防機関の一つでした。その設立から統合に至るまで、地域の安全と安心を守るために尽力してきた歴史を持っています。消滅した現在も、その活動の記憶は市民の心に残り続けていることでしょう。今後は、岐阜市消防本部に託される新たな役割に期待が寄せられています。

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