山縣亮太

山縣亮太の競技人生

プロフィール

山縣亮太（やまがた りょうた、生年1992年）は日本の短距離陸上選手で、専門は100メートルと4×100メートルリレーです。彼の名前は、旧字体の「縣」が含まれているため、メディアでは「山県亮太」とも表記されることがあります。彼はリオデジャネイロオリンピックの4×100メートルリレーで銀メダルを獲得し、現在は100メートルの日本記録（9秒95）保持者でもあります。2020年の東京オリンピックでは男子100メートルと4×100メートルリレーに出場し、日本選手団の主将も務めました。

幼少期と陸上との出会い

広島県広島市西区鈴が峰町に生まれた山縣は、未熟児として生まれ、NICUで2か月を過ごしました。運動神経が良く育った彼は、幼少時からその足の速さで周囲を驚かせました。特に、小学1年生の時に犬に追いかけられた際、足の速さで見事に逃げ切ったエピソードが、彼の運動能力の一端を物語っています。

もともとは野球をしていましたが、小学3年生の時に兄の功績に刺激を受け、陸上競技に興味を持ち始めます。5年生の時には全国大会に出場し、100メートルで入賞。このことがきっかけで陸上競技に専念することを決意しました。さらに中学校では、深夜に車と競争するなど過酷な練習を重ね、修道高校では全国大会に出場し成長を遂げました。

高校から大学時代

高校時代、山縣は着実に実力をつけ、2009年の世界ユース陸上競技選手権で100メートル4位入賞を実現しました。その後、慶應義塾大学に進学し、さらにレベルアップ。2012年にはロンドンオリンピックの代表にも選出され、100メートル予選で自己記録を更新。4×100メートルリレーでも活躍し、日本チームは4位入賞を果たしました。

大学時代は学業と運動を両立させ、特にスポーツビジネスに関心を持っていました。研究では、日本人短距離選手が海外で良好な競技環境を得るための考察を行いました。

社会人してからの活躍

2015年にはセイコーホールディングスに入社し、本格的に社会人選手として活躍します。特に2016年は重要な年で、リオオリンピックに出場し、男子4×100メートルリレーでは銀メダルを獲得しました。予選ではアジア新記録を更新し、決勝でもその記録を上回る成績を残しました。

その後も怪我に苦しむことがありましたが、持ち前の粘りと努力で自らの記録を更新し続けました。特に2021年6月、山縣は10秒01のタイムを記録し、自身初の9秒台を達成。その後、日本選手権でも安定した成績を残し、東京オリンピックでは日本代表選手団の主将に任命されるという名誉を得ました。

競技に対する思いと趣味

山縣は競技への取り組みだけでなく、周囲への感謝や仲間との絆を大切にしています。自身の競技生活を支えるために、彼はスポーツビジネスにも力を入れ、将来の陸上界にも貢献する姿勢を持っています。また、趣味は釣りや読書で、特に海釣りが好きで自身で仕留めた魚を料理することが何よりの楽しみだそうです。

山縣亮太の競技人生は、彼の才能だけでなく、努力と仲間との絆によって築かれてきました。今後も日本の陸上界を牽引する存在であり続けることでしょう。

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