山道町 (弘前市)

山道町（やまみちちょう）

山道町は、青森県弘前市に位置する地名で、江戸時代から続く歴史を有しています。郵便番号は036-8181であり、2017年6月1日現在の人口は88人、世帯数は59世帯という小規模なコミュニティです。

地理的特徴

この町は、土手町の裏手にあり、平行して位置しています。周囲の町には、北部から北東部には土手町、南部には品川町、そして南西部から西部には吉野町が隣接しています。また、西北部には北川端町があるため、地域的に他の町と密接に関わっています。

歴史的背景

山道町には長い歴史があります。万治2年（1659年）には、津軽弘前市絵図に見るとおり、まだ不完全ではありますが町割りの様子が確認でき、17軒の侍屋敷が存在していたことが記録されています。さらに、寛文13年（1673年）の弘前中惣屋敷絵図にも同様に町割りの名残が見られることから、町の形成が進んでいたことが窺えます。

山道は、かつて弘前城下の一町として扱われており、明治の初めから明治22年まで弘前を冠する地名でした。1899年には正式に弘前市に編入され、現在に至ります。

地名の由来

山道という名称は、寛文13年の弘前中惣屋敷絵図に土手町から「山道」という表記があったことに由来すると考えられています。このことからも、地域の歴史や文化の影響が強く反映された名称であることが分かります。

地域の施設

山道町には、教育機関や宗教施設が存在し、地域住民の日常生活を支えています。特に明星幼稚園があり、小さな子どもたちが通う場所となっています。また、日本聖公会弘前昇天教会の教会堂もあり、信仰を深める場として利用されています。

さらに、町内の小学校や中学校に関しては、弘前市立の学区として指定されており、地域の子どもたちが通学する際の案内が設けられています。

交通状況

交通面においては、弘南バスが運行しており、中土手町の停留所が利用できます。土手町循環の100円バスやその他の便があり、利便性は確保されています。さらに、若干の距離はあるものの本数が多く運行されているため、アクセスも安心です。また、弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅も近く、公共交通機関が充実しています。

結論

山道町は、青森県弘前市の中で静かに佇む町であり、歴史的な価値が高い地域です。その小さなコミュニティは、今もなお地域の人々によって活気付けられ、教育や交通の面でもしっかりとした基盤が整っています。山道町の魅力は、江戸時代からの歴史을感じられることと、日常の穏やかな生活が織りなす景色にあります。

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