山陰経済経営研究所

株式会社山陰経済経営研究所：山陰地域の経済発展を支えたシンクタンク

株式会社山陰経済経営研究所は、かつて島根県松江市に本社を置き、山陰合同銀行と深く連携したシンクタンクでした。1985年の設立以来、山陰地域の経済活性化に貢献するため、多岐にわたる調査研究や情報発信活動を行い、地域社会の発展に大きな役割を果たしました。

設立と発展

1985年9月、山陰合同銀行から独立する形で設立された同研究所は、すぐに機関紙『山陰の経済』を創刊し、地域経済に関する情報を定期的に発信しました。設立当初から、山陰地域の経済状況分析や企業経営に関する調査研究に力を入れ、その知見を基にした報告書や書籍を数多く出版しました。

1991年には鳥取支社を設置し、山陰地方全域をカバーする体制を構築。さらに2010年には、『山陰の経済』を刷新し、季刊誌形式の『情報誌（調査報）』へと移行、より質の高い情報提供を目指しました。2017年には松江市内の新たなオフィスビルへ本社を移転し、近代的な研究環境を整えていました。

多様な研究活動と出版物

同研究所は、地域経済の動向分析、産業構造の研究、企業経営に関する調査など、幅広い分野で研究活動を行いました。その成果は、機関紙や書籍、調査報告書などにまとめられ、地域企業や行政機関など、多くの関係者に活用されてきました。

主な出版物としては、『2010 山陰の民力』『2015 山陰の民力』といった地域経済の現状を示す報告書や、『山陰の風景』といった地域の自然や文化を紹介する書籍、『山陰会社要覧』といった企業情報を掲載した資料集などが挙げられます。これらは、山陰地域を理解する上で貴重な情報源となっています。

解散と事業承継

2018年6月、同研究所は解散しました。長年にわたる活動に幕を閉じましたが、その業務は親会社である山陰合同銀行の地域振興部に引き継がれています。同銀行は産業調査グループを設置し、同研究所の研究活動と情報発信を継続することで、地域の経済発展への貢献を続けています。

まとめ

株式会社山陰経済経営研究所は、30年以上にわたって山陰地域の経済発展に貢献した重要なシンクタンクでした。その活動は、地域経済の活性化に大きく寄与し、多くの貴重な情報を提供しました。解散後も、その役割は山陰合同銀行によって引き継がれ、今後も山陰地域の経済発展を支え続けるものと期待されています。その功績は、地域社会に長く記憶されることでしょう。

本社と支社所在地

本社：島根県松江市灘町（松江プラザビル）
鳥取支社：鳥取県鳥取市扇町（山陰合同銀行鳥取駅南ビル）

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