山陽TVイブニングニュース

山陽TVイブニングニュース

『山陽TVイブニングニュース』（さんようテレビ イブニングニュース）は、山陽放送（RSK）が1971年10月4日から2005年3月まで放送していた、瀬戸内エリアに向けたローカルニュース番組です。山陽新聞社の協力を得て制作され、日本の民間放送局が手掛ける夕方のワイドニュース番組としては、極めて歴史のある先駆け的な存在の一つとして知られています。

この番組は、2005年4月以降に『RSKイブニングニュース』と名称を改めました。本項目では、番組名が『山陽TVイブニングニュース』であった2005年3月までの期間に焦点を当てて解説します。

番組内では、地域の様々なニュースに加え、天気予報も提供されました。特に、週の前半にあたる月曜日、水曜日、金曜日には、キャラクターを用いたことで広く知られる『ヤン坊マー坊天気予報』がコーナーとして組み込まれていました。また、本番組のために制作されたテーマソングは、山陽放送と山陽新聞によるスポットニュース番組『山陽TVニュース 山陽放送・山陽新聞』においても、短縮されたバージョンが使用されていました。

放送時間の変遷

番組の放送時間は、全国ニュースの編成変更に伴い変動しました。1990年4月、それまで18時30分から放送されていた全国ニュース枠『JNNニュースコープ』が終了し、後継番組である『JNNニュースの森』が18時ちょうどからの放送を開始しました。これに合わせて、『山陽TVイブニングニュース』も放送時間枠を入れ替える形で対応しました。

また、2000年頃には、番組が二部構成で放送されていた時期がありました。このうち第一部は、後に『街かどイブニング』という独立した別の番組としてリニューアルされました。さらに、2003年4月から2004年3月までの1年間は、平日の放送に限り、番組タイトルを『イブニングワイド21 イブニングニュース』として放送されていました。

主な出演者

番組開始から名称変更までの期間には、数多くのキャスターやリポーター、気象担当者が出演しました。特に、番組のスタート当初である1971年10月からは、松田通男氏と片山健氏が初代キャスターを務めています。松田氏は後に局の企画局次長や取締役といった要職を歴任し、片山氏も報道部副部長を経て、JNN初のベイルート支局長を務めるなど、その後のキャリアで重要な役割を担いました。

他にも、末田倫子氏、山田和雄氏、石田好伸氏（1989年3月から2005年3月まで）、近藤季樹氏（1996年4月から2005年3月まで、病気療養による中断期間あり）、玉木邦夫氏、松嶋信之氏、志賀隆之氏、島田博氏、太田雅仁氏、垂井佳子氏、木島京子氏、大橋里美氏、遠藤寛子氏、坤徳ひとみ氏、小林章子氏、中村恵美氏、花村恭子氏（天気担当）、森下真由美氏、河原祥子氏、小沢典子氏など、多くの人物が本番組に出演し、地域にニュースを届けました。これらの出演者の中には、※印が付いているように、2005年4月からの後継番組『RSKイブニングニュース』にも引き続き出演した方も多くいます。

『山陽TVイブニングニュース』は、長きにわたり瀬戸内地方の夕方の顔として、地域社会に密着した情報を伝え続けました。その歴史は、山陽放送の報道番組の礎の一つと言えるでしょう。

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