山麓バイパス

山麓バイパスの概要

山麓バイパス（さんろくバイパス）は、兵庫県神戸市中央区生田町から北区山田町下谷上に至る延長9.8 kmの有料道路で、神戸市道路公社が運営しています。この道路は、「西神戸有料道路」の二期事業として開発されました。

交通の要所

このバイパスは、神戸市の中心部から六甲山地の山を越え、西神ニュータウンへ向かうための重要な交通網です。特に、三宮付近から自動車でアクセスする際、最も迅速なルートのひとつとされています。

道路構造

山麓バイパスの東側区間（生田川IC～天王谷IC）は片側2車線で、主に「布引トンネル」と「第二布引トンネル」が通っています。布引トンネルは、東行きと西行きに分かれており、それぞれ新神戸駅や一般道へと接続しています。一方、西側の天王谷ICから雲雀ケ丘分岐点までは片側1車線の対面通行となっています。制限速度は、天王谷ICより東側が60 km/h、西側が50 km/hです。

通行ルール

山麓バイパスは自動車専用道路ではありませんが、50 cc以下の原動機付[[自転車]]や自転車、歩行者は通行できません。原付は、雲雀ケ丘分岐点から神戸市道夢野白川線を利用するように指示されています。

主要区間の特徴

東側区間の詳細

生田川ICから天王谷ICまでの区間は、両側にトンネルが並ぶため安全性が高い一方、渋滞が発生することがあります。特に布引トンネルの出口では交通が集中しやすく、2023年以降、東行きから新神戸トンネル北行きへの接続計画が検討されています。

西側区間の詳細

天王谷ICは国道428号と接続し、ハーフインターチェンジを形成しています。ここでは料金所が設置され、料金が徴収されます。この区間もトンネルが多く存在し、時折開口部も現れ、視界が良好です。山麓バイパスの西側はひよどりごえ森林公園内で、雲雀丘分岐点で旧西神戸有料道路と合流します。

過去の運営と変更

以前は西神戸有料道路の一部として運営されており、雲雀ケ丘分岐点近くには鵯料金所が存在しましたが、2008年に有料道路が無料化された際には料金所の変更とETC利用が可能になりました。

歴史

• - 1984年（昭和59年）: 開通
• - 1992年（平成4年）: 第二布引トンネルを増設し、経路を4車線化
• - 2008年（平成20年）10月: 天王谷料金所の料金変更とETC導入

交通機関利用

山麓バイパスはまた、神戸市営バスや神姫バスの路線が通過し、交通の便を高めています。高速バスも渋滞時にはこのバイパスを利用することが多く、重要な迂回路の一つとなっています。

主要インターチェンジ

• - 布引JCT（新神戸駅付近）
• - 天王谷IC（天王谷料金所）
• - 雲雀ケ丘分岐点

神戸市の交通網において、山麓バイパスは非常に重要な役割を果たしており、その運営や改良が地域の発展に寄与しています。

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