岐南駅

岐南駅について

岐南駅（ぎなんえき）は、岐阜県羽島郡岐南町下印食四丁目に位置する名古屋鉄道名古屋本線の駅です。駅番号はNH57です。岐南町の中心部に位置し、地域の交通機関として重要な役割を果たしています。

歴史

これまでの岐南駅の歴史は、1914年（大正3年）6月2日に境川駅として開業したことに始まります。当初は現在の駅位置から約150メートル北側にありました。駅の無人化は1948年（昭和23年）頃に行われ、その後1980年（昭和55年）に駅は移転して岐南駅という名前に改名されました。移転と同時に下り待避線が設けられ、準急の停車駅にもなりましたが、1990年（平成2年）には準急が廃止されました。1992年には上り待避線が新設され、無人駅としての案内システムが導入され、1993年にはインターホン付きの無人駅自動券売機が設置されました。2011年にはICカード乗車券「manaca」が利用できるようになり、2012年にはトランパスの供用が終了しました。

駅構造

岐南駅は、通過線2線を取り囲む相対式ホーム2面2線の構造で、ホームの長さは6両分です。急行や特急列車は内側の通過線を通過します。この駅は、新幹線などに見られる待避型の構造を採用しており、名鉄では少数の駅がこの形式を持っています。また、改札口は各ホームの北側に設置されており、改札外には地下通路も整備されていますが、改札内には両ホームを結ぶ通路がないため、乗客は事前にのりば案内を確認する必要があります。

2005年12月からはトランパスに対応した駅集中管理システムが導入され、岐南駅は新木曽川と名鉄岐阜間の待避可能駅の一つとして機能しています。

高架化事業

岐南駅と名鉄岐阜駅間今後の発展として、高架化の計画が進められています。岐阜県や岐阜市、名鉄が共同で事業を進めており、2021年度内に事業の認可を受ける見込みです。

利用状況

岐南駅の利用状況は、2013年度のデータによると1日平均乗降人員は1,667人でした。この数字は名鉄全駅中188位、名古屋本線内で49位という結果でした。また、1992年度の1日平均乗降人員は1,779人で、当時は名鉄全駅中181位とされていました。

駅周辺

岐南駅周辺には、主な施設としてマックスバリュ岐南店やクスリのアオキなどのスーパーマーケットがあります。交通面では、岐南駅東ロータリーやコミュニティタクシー、バス停も整備されており、地域住民の移動に便利な環境が整っています。ただし、かつて運行されていた巡回バスは廃止されています。

その他の情報

2015年、岐南駅ではオーバーラン事故が発生し、列車が駅を通過して300メートル以上進んでしまった事例がありました。この事故の調査は名鉄および中部運輸局によって行われました。

隣の駅

名古屋鉄道名古屋本線では、岐南駅の隣に笠松駅（NH56）があり、茶所駅（NH58）と隣接しています。この路線の高架化が進むことで、将来的に隣接駅の統合も検討されています。かつて岐南と笠松間にはいくつかの駅が存在していましたが、現在は利用されていません。

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