岐阜県先端科学技術体験センター

岐阜県先端科学技術体験センター（サイエンスワールド）

岐阜県瑞浪市に位置する岐阜県先端科学技術体験センターは、1999年に開館した科学館です。通称サイエンスワールドとしても知られ、訪れる人々に科学の楽しさと面白さを体験させるための多様なプログラムを提供しています。この施設は、岐阜県によって設置され、財団法人岐阜県研究開発財団が指定管理者として運営しています。

建物とその特徴

センターは、RC造の地上2階建て（部分的に3階建て）から成り、敷地面積は約7,106m²、延床面積は5,970m²です。建物の外観は、遠心分離機をモチーフにしたデザインが特徴で、2000年には中部建築賞も受賞しました。センターの総工費は約32億円で、利用者は岐阜県内外から訪れ、福井県や滋賀県、大阪府など遠方からの来客も多く見られます。また、岐阜県まちかど美術館・博物館にも登録されています。

施設の構成

この科学館にはさまざまな施設が設けられています。主な構成は以下の通りです：

• - レクチャーラボ: サイエンスショーが行われる劇場。
• - サイエンスラボ: 実験室としてワークショップや市民講座が行われています。
• - ミュージアムショップ「理科ちゃん」: 実験や工作で使用できる商品が販売されています。
• - スペシャルラボ: 液体窒素製造装置や走査型電子顕微鏡を持つ実験室です。
• - 科学図書館: 約3,000冊の蔵書があります。
• - 研修室とレストコーナーも完備されています。

提供されるプログラム

岐阜県先端科学技術体験センターでは、平日と週末にさまざまな科学体験プログラムを実施しています。平日には、大型の科学実験ショー（要予約）や学校向けの科学実験、主婦向けの科学体験や工作（例：とんぼだま、草木染め、せっけん作り）が行われています。土日には、異なる2種類の大型科学実験ショーに加え、6種類の実験や工作が用意されています。また、特別企画の実験や、岐阜県内の各地での出前実験も行っており、地域の学校や公民館、図書館などでの活動も盛んです。

広報活動

同センターでは、「科学遊々」という発行紙を通じて旬の科学に関するテーマや家庭で実施できる実験を紹介しています。また、プレゼント付きの科学クイズが掲載されるなど、地域住民との交流も大切にされています。過去には、NPO法人日本サイエンスサービスと協力し、青少年向けの自由研究支援も行っていましたが、現在では指定管理者制度に移行したため、その活動は行われていません。

交通アクセス

アクセスも便利で、JR中央本線の瑞浪駅からは瑞浪市コミュニティバスの日吉線を利用して「市民公園」停留所で下車し、徒歩で約5分です。瑞浪駅から徒歩の場合は約30分、タクシーを利用すれば約5分で到着します。さらに、中央自動車道の瑞浪インターチェンジからは車で約2分の距離です。

岐阜県先端科学技術体験センターは、地域の魅力を引き出す科学体験の場として、多くの訪問者に愛されています。

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