岡安彦三郎

岡安彦三郎

岡安彦三郎（おかやす ひこさぶろう、1899年4月20日 - 1982年9月14日）は、日本の地方公務員であり、東京都副知事を務めた人物です。

生い立ちと学歴

1899年、岡安六郎の五男として埼玉県に生まれました。父・六郎が生命保険会社の福岡支店長を務めていた関係で、幼少期は福岡市で過ごしました。1917年に福岡県立中学修猷館を卒業後、第五高等学校に進学。1925年には京都帝国大学法学部法律学科を卒業しました。

官僚としてのキャリア

大学卒業後、岡安は東京市役所に入庁し、地方公務員としてのキャリアをスタートさせます。財務局地理課庶務掛長、同地理課長、経済局庶務課長、市長室企画部予算課長といった要職を歴任しました。1943年7月には、東京市と東京府が廃止され東京都が誕生すると、都長官官房用度課長に就任しました。

戦後の1946年5月には日本橋区長に任命され、その後も財務課長、財務部長、財務局長と、財務部門の要職を歴任しました。その卓越した能力と手腕が評価され、1949年12月には東京都副知事に就任しました。

副知事としては、都政の発展に尽力する傍ら、文化振興にも貢献しました。1951年7月からは東京国立近代美術館の設立準備委員も務め、美術館の設立に尽力しました。1955年6月に東京都副知事を辞任しました。

民間企業での活躍

東京都副知事退任後は、民間企業で活躍しました。東京鉄鋼埠頭社長、小田急バス、小田急交通各監査役などを務め、その経営手腕を発揮しました。

死去

1982年9月14日、岡安彦三郎は生涯を閉じました。日本の地方自治に貢献した功績は、人々の記憶に深く刻まれています。

参考文献

* 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。

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