岡山市立岡山中央小学校

岡山市立岡山中央小学校（おかやましりつおかやまちゅうおうしょうがっこう）は、岡山県岡山市北区弓之町に所在する公立小学校です。

概要

学校が位置する場所は、江戸時代初期に武家屋敷が立ち並んでいた歴史を持つ土地で、岡山城の北西に位置し、かつて弓衆の屋敷があったことに由来する弓之町という地名が今に伝えられています。交通アクセスとしては、西日本旅客鉄道（JR西日本）岡山駅からは北東へ約1.5キロメートル、徒歩でおよそ20分の市街地に立地しており、周辺には岡山県立美術館、岡山地方裁判所、岡山県立博物館、そして日本三名園の一つである後楽園などが近接しています。

その起源は1872年（明治5年）にまで遡る古い歴史を持っていますが、現代の学校としての形態は、少子化や中心部の人口減少といった社会状況を受け、2001年（平成13年）から2005年（平成17年）にかけて繰り返された学校統合を経て確立されました。現在では、多様な学びのニーズに応えるため、特別支援学級として視覚障害に対応する「目の教室」、聴覚障害に対応する「聞こえの教室」、日本語指導を行うための「和室の日本語教室」、そして知的障害を持つ児童のための「ひまわり学級」が設けられています。また、環境問題への意識も高く、屋根にはソーラーパネルを設置して自然エネルギーを利用し、校舎周辺の緑化にも積極的に取り組んでいます。

沿革

本校は、明治時代に設立された複数の学校が統合を重ねた歴史を持ちます。その源流は、学制が敷かれた後の1872年（明治5年）に開校した第一学問所と第二学問所に遡ります。

1872年（明治5年）：第一学問所、第二学問所が開校。
1877年（明治10年）：第二学問所が弘西小学校と改称されました。
1887年（明治20年）：岡山区高等岡山小学校が開校。
1893年（明治26年）：第一学問所が深柢尋常小学校と改称されました。
1908年（明治41年）：岡山区高等岡山小学校が内山下尋常高等小学校と改称されました。
1923年（大正12年）：弘西小学校から分離する形で南方尋常小学校が開校しました。
1947年（昭和22年）：弘西小学校が南方小学校と改称されました。（※その後の統合経緯から、これは旧称と混在している可能性がありますが、当時の記録に基づきます。）

そして、近年の大きな動きとして、少子化による児童数の減少などを背景とした再編が行われました。

2001年（平成13年）4月1日：市立内山下小学校と市立深柢小学校が統合され、岡山市立岡山中央南小学校が誕生しました。この際、旧深柢小学校の校舎がそのまま利用されました。
2001年（平成13年）4月1日：市立弘西小学校と市立南方小学校が統合され、岡山市立岡山中央北小学校が誕生しました。旧南方小学校の校舎が利用されました。
2005年（平成17年）4月1日：市立岡山中央南小学校と市立岡山中央北小学校が統合され、現在の岡山市立岡山中央小学校として開校しました。新しい校舎は、旧弘西小学校の跡地に建設されました。
* 2014年（平成26年）11月：現在の学校として開校してから10周年を迎えたことを記念する式典が執り行われました。

教育目標

学校が掲げる教育の柱として、「愛、学び、喜び」が挙げられています。

設備

施設面では、児童や教職員、来校者など、誰もが安全かつ円滑に利用できるよう、ユニバーサルデザインを積極的に採用しており、エレベーターや自動ドアの設置、車いす用トイレや点字ブロックの整備など、バリアフリー環境が充実しています。普通教室はオープンスペースの概念を取り入れ、廊下との間に明確な仕切りを設けない開放的な造りとなっており、床材には温かみのある木材が使用されています。校庭は比較的コンパクトな設計のため、冬季には屋根付きプールを昇降させて床面を確保し、第二の体育館として活用する工夫がなされています。また、屋上には畑がありジャガイモなどの栽培活動を行ったり、敷地内の池でフナやメダカなどを飼育したりと、自然に触れる機会も提供されています。

通学区域と進学先

主な通学区域は岡山市北区の一部地域（出典参照）となっており、卒業後の多くの子どもたちは岡山市立岡山中央中学校へ進学します。

近隣学校

通学区域が隣接する小学校には、岡山市立清輝小学校、岡山市立鹿田小学校、岡山市立石井小学校、岡山市立伊島小学校、岡山市立御野小学校、岡山市立宇野小学校、岡山市立三勲小学校、岡山市立旭東小学校などがあります。

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