岡山新幹線運転所

岡山新幹線運転所の歴史とその役割

岡山新幹線運転所は、かつて岡山県岡山市北長瀬本町に位置し、JR西日本の福岡支社博多総合車両所に指定された重要な新幹線の車両基地です。1972年に山陽新幹線の新大阪駅と岡山駅間の開業に伴い新設され、当初は電留線4線と仕業検査線1線の設備を備えていました。しかし、岡山開業時にはすでに岡山駅と博多駅との間の新幹線が建設中であり、すべての列車を収容するには不十分でした。そのため、初めのうちは一部の車両が大阪方面へ折り返していたのです。

その後、1973年には設備の増強が行われ、電留線が2線追加され、さらに7月には電留線5線が増設されました。これにより徐々に車両の収容能力は向上しましたが、運転所の役割は依然として重要でした。2006年には博多総合車両所との統合があり、名称が博多総合車両所岡山支所に改められました。現在の運転所には全17線の設備が存在しますが、車両の配置はなく、主な業務は新幹線の仕業検査や臨時検査に特化しています。

岡山新幹線運転所は国鉄の時代には大阪第一運転所の支所として設立され、民営化後は土地の一部が東海旅客鉄道（JR東海）から借用される形となっています。これにより、エリア内の各種の業務が効率的に行われています。

イベントと地域交流

かつては「おかやま新幹線まつり」といったイベントを通じて一般公開が行われていましたが、2005年のJR福知山線脱線事故以降、その開催は中止されました。しかし、2010年11月7日には「山陽新幹線ふれあいデー」として一般公開が復活し、多くの人々に新幹線とのふれあいの場を提供しています。

沿革

岡山新幹線運転所はその設立以来、多くの変遷を経てきました。以下、主要な年表を示します。

• - 1971年9月10日: 大阪運転所岡山支所として発足。
• - 1975年1月20日: 大阪第一運転所岡山支所に名称変更。
• - 1987年3月1日: 岡山新幹線運転所に改称。
• - 1987年4月1日: 国鉄分割民営化によりJR西日本の管轄に。
• - 1988年4月1日: 組織改正により岡山支社に移管。
• - 1997年5月6日: 車両の脱線事故が発生。
• - 2002年7月1日: 入換業務をJR西日本メンテックに委託。
• - 2006年6月23日: 博多総合車両所岡山支所に移管。

このように、岡山新幹線運転所は新幹線輸送の重要な拠点として、地域の発展とともに歩んできました。今後も新幹線の安全運行を支えるための役割は、ますます重要になると考えられます。

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