岡山県立新見高等学校

岡山県立新見高等学校の概要

岡山県立新見高等学校は岡山県新見市にある公立の高等学校であり、略称は「新高」です。この学校は南校地と北校地に分かれており、それぞれ異なる教育内容が展開されています。新見高は、岡山県内唯一の学科総合型高校であり、普通科、工業科、商業科、農業科を提供しています。最近の取り組みとして、教育委員会が策定した「県立高校教育体制整備実施計画」に基づき、校地を南校地に集約する計画が進行中です。

特色と教育活動

南校地の普通科は、科訓として『仰高』（高きを仰げ）を掲げており、教育方針は『明日の私は、私が創る。』に変更されています。特にGT（総合的な探求の時間）では、地域の課題に取り組む活動を行っており、過去には新見市議会において『地域の課題解決』に関する陳情が評価され、賞を受賞しました。この取り組みは、持続可能な開発目標（SDGs）に基づくものでもあり、毎年様々なテーマで地域貢献を目指しています。例えば、2018年度には『医療情報提供改善』、2019年度には『環境保全に向けた取り組みの促進』をテーマに活動しました。

南校地では生徒会活動も活発で、2020年度から新たな組織理念が導入され、専用のウェブサイトも立ち上げられました。さらに、2021年には生徒会が独自に長期経営計画『生徒会経営計画2025』を発表し、その取り組みを広くアピールしています。

一方、北校地では生物生産科、工業技術科、総合ビジネス科が設置されており、3科一体での教育活動を実施しています。特に地域との交流活動に力を入れており、出前授業や畑作体験を通じて地域の小中学生との連携を深めています。生物生産科では新見市の伝統を生かした『千屋牛の碁盤乗り』というイベントも行われ、市内外で披露されています。

部活動の実績

部活動も非常に盛んで、特に男子ソフトボール部は全国的に知られる強豪です。彼らは春の選抜大会やインターハイでの優勝経験があり、2021年と2022年にはインターハイで準優勝の成績を収めました。また、軟式野球部も2007年に全国高等学校軟式野球選手権大会で優勝し、岡山県として初の快挙を達成しています。女子弓道部もインターハイにおいてベスト4に入るなど、他の多くの部活動が成果を上げています。

歴史と沿革

岡山県立新見高等学校の歴史は1918年に始まり、町立新見実科高等女学校として設立されました。その後、数回の名称変更を経て、1948年には現在の名称に改称されています。2007年には新見北高等学校を統合し、近年では全国募集枠の拡大や学科の変更も行われてきました。2024年には校地の解消と総合ビジネス科の閉科が予定され、さらなる発展が期待されます。

著名な卒業生

新見高校は著名な卒業生も数多く輩出しており、学者や政治家、実業家、文化人など多岐にわたる分野で活躍しています。例えば、歴史家の石畑匡基や宇都宮大学名誉教授の橋本孝、元U-18ソフトボール日本代表の阿曽慣太さんなど、卒業生の存在は学校の名を高めています。今後も新見高校は地域とともに成長し、教育の質を向上させる役割を果たしていくことでしょう。

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