岡山県道・兵庫県道365号上福原佐用線

岡山県道・兵庫県道365号上福原佐用線

岡山県道・兵庫県道365号上福原佐用線（おかやまけんどう・ひょうごけんどう365ごう かみふくはらさようせん）は、岡山県美作市と兵庫県佐用郡佐用町を結ぶ一般県道です。両県に跨がるこの路線は、起点の岡山県美作市上福原から、終点の兵庫県佐用郡佐用町佐用まで、地域の生活や経済を支える重要な役割を果たしています。

概要

この県道は、岡山県側の美作市上福原を起点とし、東へ進路を取りながら、兵庫県佐用郡佐用町佐用にある終点を目指します。路線の大部分は、中国地方の主要な交通軸である中国自動車道（E2A）におおむね並走する形で延びています。特に、両県の県境付近では、杉坂峠を通過し、中国自動車道の杉坂トンネルの直上付近で岡山県と兵庫県の県境を跨ぎ越えるという特徴的な区間を含んでいます。終点付近では、佐用町の中心部に近づき、国道179号と接続してその役目を終えます。

路線データ

公式な路線データによると、起点は岡山県美作市上福原に位置し、ここでは重要な幹線道路である国道179号、そして岡山県道86号作東インター線の終点と接続しています。一方、終点は兵庫県佐用郡佐用町佐用となっており、佐用町の中心部にある西山交差点で再び国道179号と接続します。これにより、本路線は起終点で国道179号と結ばれ、広域的なネットワークの一部を構成しています。

歴史

この県道に関する特筆すべき歴史的出来事としては、1993年（平成5年）5月11日に建設省（現在の国土交通省）によって行われた主要地方道の指定が挙げられます。この指定により、県道上福原佐用線の一部区間が新たに岡山県道86号作東インター線として主要地方道に位置づけられました。これは、当時の交通状況や将来的な道路網整備計画に基づき、特定区間の重要性が高まったことによるものです。

路線状況

本路線には、他の県道と区間を共有する、いわゆる「重複区間」が存在します。具体的には、起点の岡山県美作市上福原から同市山城にかけての区間では、岡山県道86号作東インター線と重複しています。また、兵庫県佐用郡佐用町福吉付近では、岡山県道・兵庫県道124号宮原力万線とも重複しています。これらの重複区間では、一つの道路を複数の路線名が共有して案内されることになります。

地理

通過する自治体

本路線は、以下の2つの自治体を通過します。

岡山県
美作市
兵庫県
佐用郡佐用町

交差する道路

本路線が交差または接続する主要な道路には、以下のようなものがあります。

国道179号（岡山県美作市、兵庫県佐用郡佐用町）- 起点および終点で接続
岡山県道86号作東インター線（岡山県美作市）- 起点で接続、一部区間重複
岡山県道・兵庫県道124号宮原力万線（兵庫県佐用郡佐用町）- 一部区間重複

交差する鉄道

姫新線

沿線

本路線の沿線には、地域の歴史や交通に関する施設などが点在しています。

杉坂史跡
E2A 中国自動車道 上月パーキングエリア - 路線はおおむね中国自動車道に並走しており、付近には上月PAがあります。
幕山郵便局 - 地域住民の生活を支える施設です。

峠

杉坂峠 - 岡山県美作市と兵庫県佐用郡佐用町の県境に位置する峠です。本路線は、この峠付近を通過し、県境を越えます。

本路線は、岡山県美作市と兵庫県佐用郡佐用町を結ぶ地域間の連絡路として、また中国自動車道へのアクセスを補完する役割も担っています。沿線の歴史的な場所や生活施設へのアクセスを提供しながら、両県の円滑な交通に寄与しています。

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