岡山県道293号宇戸谷高梁線

岡山県道293号宇戸谷高梁線の概要

この岡山県道293号宇戸谷高梁線は、岡山県の井原市に始まり、高梁市へと至る一般県道です。全長は約7.1kmであり、井原市美星町宇戸谷から高梁市松山にかけての区間を結びます。

主要な利用目的

この道路は、岡山県道35号倉敷成羽線と密接に関連しており、井原市美星町宇戸谷の南側と連携する形で、小田郡矢掛町と高梁市の中心部を結ぶ重要な南北軸を形成しています。また、井原市から高梁市へ向かう主要な交通ルートでもあり、国道313号の代替路としても機能しています。

道路状況

井原市区間は2車線が整備されていますが、高梁市区間の多くは1.5車線で構成されています。高梁市内の終点近くに位置する玉川橋では、通行幅が狭く大型車同士のすれ違いが困難でした。そのため、2014年8月に玉川橋が新しく架け替えられ、このバイパスの供用により、歩行者の通行にも配慮された2車線の道路と歩道が整備されました。これにより、交通の円滑化が図られました。

歴史的背景

この道路は、元々「旧松山往来」という名前で呼ばれていました。これは当時、松山（現在の高梁市中心部）へ向かう他の地域からの主要道を総称していたものです。松山側から見れば、旧備中国笠岡（現在の笠岡市）や、矢掛（小田郡矢掛町）への道も含まれており、目指す地域によって様々な呼称が存在しました。

年表

• - 1960年（昭和35年）3月18日: 岡山県告示第335号によりこの県道が認定されました。
• - 1972年（昭和47年）: 現行の県道番号が設定されました。
• - 2005年（平成17年）3月1日: 小田郡美星町が井原市へ編入されたことに伴い、起点の地名が変更されました。
• - 2014年（平成26年）8月28日: 玉川橋を含む新しい道路が正式に開通しました。

現在の沿線情報

沿道にはいくつかの道路が交差しており、高梁川やその支流である増原川、大谷川があります。特に川をトンネル化し、その跡地を利用して道路を拡幅するという工法が採用された区間も存在します。このような珍しい工法により、より大きな交通量にも対応できるような工夫がされています。

また、高梁市役所玉川地域市民センターや、高梁市立玉川小学校、JR西日本の備中広瀬駅も沿線に位置しており、地域住民の生活や交通にとって重要な役割を果たしています。引き続き、この県道293号は地域の交通インフラの一環として、多くの人々に利用され続けています。

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