岡崎市図書館交流プラザ

岡崎市図書館交流プラザ「Libra」について

岡崎市図書館交流プラザ、通称「Libra」は、愛知県岡崎市に位置する中央図書館を核とした複合型施設です。2008年11月に開館し、地元住民に広く利用されています。この施設の設計は、佐藤総合計画および千里建築設計事務所によるもので、視覚的な景観や地域の歴史を考慮した低層構造が特徴的です。

概要

「Libra」は、岡崎市康生地区に位置し、当初は手狭だった旧中央図書館の移転とともに建設されました。開館にあたっては、2006年に着工し、2年後の2008年に完成を迎えました。

この施設は、岡崎市の文化的な拠点として機能しており、多くの市民が訪れています。また、裏手には伊賀川が流れており、自然の景観とも調和しています。

歴史

図書館交流プラザの開館に至るまでの経緯は長く、さまざまな施設の変遷がありました。明治期から存在した連尺小学校は、その後岡崎スポーツガーデンへと変わり、さらには1999年に岡崎郵便局が移転し、その土地を活用する計画が立てられました。市はこの土地を新たな図書館の建設地として選び、岡崎市図書館基本構想が策定されましたが、初期の計画は進行することができませんでした。

2001年、市は康生通西地区に新たな市立図書館の建設を決定し、市民参加の下で進められ、最終的に「Libra」として形が整いました。開館当初は「岡崎城下三河小町」といった商業施設も併設されていたが、こちらは経営難により短期間で閉鎖となりました。

施設の構成

「Libra」は地上3階建てで、建築面積は約13,500平方メートル、299台を収容できる駐車場があります。内部は色彩豊かで、交流に適したスペースがたくさん設けられています。

• - 1階には中央図書館や岡崎むかし館の他、292席を有するホールやスタジオ、会議室があります。
• - 2階には、メインの通路「お堀通り」があり、中央図書館、市民活動支援センター、調理室、創作室などがあります。
• - 3階は主に吹き抜け構造で、会議室や国際交流センター、屋内庭園などが設置されています。

屋外にも、読書広場や芝生広場があり、利用者は自然に囲まれた環境で読書を楽しむことができます。

主な施設

「Libra」の中で特筆すべきは、以下のような個性的な施設です。

• - 岡崎市立中央図書館：3フロアから成り、地域資料や専門書を集中的に扱っています。また、視聴覚コーナーでは岡崎にまつわる過去の映像を楽しむことができます。
• - 市民活動総合支援センター：生涯学習から国際交流まで、市民のさまざまな活動を支援するための情報が集まっています。
• - 内田修ジャズコレクション展示室：市内出身の医師によるジャズコレクションを展示し、文化の発信地となっています。
• - 岡崎むかし館：市の歴史や偉人を紹介する資料室で、市民の歴史理解を深めるための場所でもあります。

このように、岡崎市図書館交流プラザ「Libra」は単なる図書館の機能以上に、地域の文化や歴史を育むための重要な拠点となっています。訪れる人々にとって、知識を得る場であり、交流を楽しむ場でもあり、地域コミュニティの絆を強める役割を果たし続けています。

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