岡本光一

岡本光一

岡本光一（おかもと こういち、1947年4月9日 - ）は、日本の実業家であり慈善家です。株式会社キーエンスの元常務取締役兼企画開発部長であり、現在は公益財団法人プラザ・コムの代表理事を務めています。

経歴

岡本氏は東京都出身で、現在は兵庫県宝塚市に在住しています。1970年に立命館大学理工学部を卒業後、電子技術エンジニアとして回路設計に携わっていました。しかし、30歳手前で失業を経験します。

1975年、岡本氏はリード電機（現：キーエンス）に3人目の社員として入社しました。1977年には取締役に、1986年6月には常務取締役に就任し（同年、社名がキーエンスに変更）、その手腕を発揮しました。1994年にキーエンスを退職し、その後は監査役を務めています。

社会貢献

岡本氏の社会貢献活動は、阪神・淡路大震災をきっかけに始まりました。震災後、宝塚市内で日曜大工や手話のボランティア活動を開始し、その活動をより発展させるために、妻である明美夫人と共に公益財団法人「プラザ・コム」を設立しました。

2002年には、私財37億円を投じてボランティア支援センター「ぷらざこむ１」を含む宝塚福祉コミュニティプラザを整備し、現在もその運営に深く関わっています。このプラザは、地域住民の福祉向上に大きく貢献しています。

さらに、2025年2月3日には、老朽化に伴い建て替えが計画されている宝塚市立病院の建設資金として、妻である明美夫人と共に宝塚市に250億円という巨額の寄付を行いました。この寄付は、病院の建設費用だけでなく、手術支援ロボットの購入資金3億9470万円も含まれており、地域医療の質の向上に大きく貢献することが期待されています。

岡本氏のこれらの活動は、単なる慈善活動にとどまらず、地域社会の福祉向上に深く根ざしたものであり、その貢献は計り知れません。実業家としての成功に加え、社会への貢献を続ける岡本氏の姿勢は、多くの人々に感銘を与えています。

人物

立命館大学出身
キーエンスに3人目の社員として入社
公益財団法人プラザ・コム代表理事

参考文献

興信データ 編『人事興信録 第40版 上』興信データ、1999年。

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