岡本篤志

岡本 篤志 (おかもと あつし)

岡本篤志は1981年5月20日、三重県名張市で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手です。彼は主に埼玉西武ライオンズでのキャリアで知られ、2016年に現役を引退した後はタレントとして活動しています。

経歴

プロ入り前

岡本は大阪府茨木市で生まれた後、小学校5年生のときに三重県名張市に移住しました。高校時代は海星高等学校に通い、1998年にはエースとして第80回全国高等学校野球選手権大会に出場。1999年の第71回選抜高等学校野球大会でもチームを準々決勝まで導きました。しかし、プロ志望届を提出せず明治大学に進学しました。大学ではリーグ戦での成績が良く、2003年のプロ野球ドラフトで西武ライオンズから6巡目で指名され、契約金6000万円、年俸は1000万円で入団しました。

西武時代

大学卒業後の2004年から西武に所属しましたが、最初の数年間は苦しい時期を過ごしました。制球が乱れ、初年度は公式戦10試合に登板したものの、防御率は9.32を記録しました。2005年には肘の痛みに悩まされながらも登板し、シーズンを通じての成績は芳しくありませんでした。2006年から2007年にかけては、数試合に登板するも勝敗には恵まれず、イースタン・リーグでも防御率が高いままでした。

2010年には、イースタン・リーグで好投を続け、その後一軍に昇格。ついに自らの6年ぶりの一軍勝利を挙げることができました。この年はリリーフ投手としても活躍し、クライマックスシリーズにも貢献。2011年には、再発した股関節の疲労骨折に悩まされつつもクローザーとして活躍する場面もありました。

2012年から2016年までの数年間、岡本は中継ぎ投手としてコンスタントに登板し続けました。2014年には防御率も良好で、特に下旬には防御率0.79と素晴らしい成績を残しました。2016年、限られた出場機会の後、岡本は引退を決意し、日本ハムとの最終戦での登板をもってプロ野球選手としてのキャリアを終えました。

現役引退後

引退後は、野球界での経験を活かしながら、タレント活動を開始。特に、「野球に興味を持ってもらうきっかけを作りたい」との思いから、スポーツ部門を持つ芸能事務所に所属しました。また、2018年には人材派遣会社を立ち上げ、ビジネスの世界にも進出しています。

特徴・人物

岡本は速球と変化球を駆使した強気のピッチングが特徴で、平均143km/h・最速151km/hのストレートに加えチェンジアップやスライダー、フォークなど多彩な球種を持っていました。特に制球に悩みつつも、指導者や仲間からの支えを受けながら成長を続けました。プロ入り前から人前に出る事が好きだった彼は、現役引退後はさらなる活動の場を広げています。

岡本の野球人生は、困難な時期もありましたが、タレント業を通じて新しい挑戦を続ける姿が、多くのファンに希望を与えています。

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