岡本素光

岡本 素光（おかもと そこう）

岡本素光は、1898年10月8日に鳥取県東伯郡に生まれた日本の宗教哲学者、仏教学者であり、文学の博士号を持つ。また、駒澤大学の第6代総長を務めた他、曹洞宗の僧侶としての顔も持つ。

来歴

岡本は、その生涯を通じて教育と宗教の発展に尽力した。1911年に鳥取の桂養寺で渡辺月俊に師事し、得度を受けた。1924年には曹洞宗大学を卒業し、1931年には駒澤大学の仏教学科を卒業。卒業後は、同年に駒澤大学で講師としての職を得ると共に、1936年には新設された道憲寮の寮監を兼任するようになった。

岡本は1941年に駒澤大学教授として就任し、教育者としての活動を広げていく。そして、1961年には『大乗起信論における「存在」の研究』を著し、博士号を取得。この研究は彼の学問的な業績の中でも特に評価されるものである。

その後、岡本は1964年には駒澤大学北海道教養部の初代部長を務め、更に駒澤大学附属岩見沢高等学校の初代校長にも就任した。1965年には岩見沢駒澤短期大学の初代学長として、新たな教育機関の設立に貢献した。1973年には駒澤大学岩見沢学園の初代理事長となり、その後1975年には苫小牧駒澤短期大学の3代学長に就任した。また、同年には駒澤大学の副学長と総長に就任し、大学の発展に寄与した。

彼は曹洞宗宗学研究所の指導教授、教化研修所の主任講師、仏教経済研究所の所長を歴任し、仏教思想の普及に尽力した。さらに、千葉の真如寺の住職も務め、地域における宗教活動にも貢献した。

岡本素光は、1978年8月22日に79歳で生涯を閉じた。彼の著作には『哲学への途』や『維摩経講話』などがあり、これらの作品は日本の宗教哲学や仏教教育において重要な位置を占めている。彼の思想や研究は今なお多くの人々に影響を与え続けている。

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