岡本隆一

岡本隆一は、1906年（明治39年）12月16日に京都市で生まれ、2004年（平成16年）10月9日に97歳で生涯を閉じた、日本の政治家であり医師でした。

生い立ちと医師としてのキャリア

1930年に京都府立医科大学を卒業後、同大学の助手として勤務しました。その後、父親が運営していた診療所を継承し、1954年には医療法人岡本病院を設立し、院長に就任しました。地域医療に尽力する傍ら、政治の世界にも関心を抱き、その活動の幅を広げていきました。

政治家としての活動

医療活動と並行して、京都府議会議員を務めた後、1955年の第27回衆議院議員総選挙に日本社会党左派から京都府第2区で立候補し、見事当選を果たしました。衆議院議員として5期にわたり活動し、医療や福祉、地域社会の発展に尽力しました。その功績が認められ、1977年春には勲二等瑞宝章を受章しました。政治家としての引退後も、1990年からは岡本病院の会長として、病院経営に携わりました。

その後の活動と晩年

社会民主党京都府連合の名誉顧問も務めるなど、引退後も社会活動に積極的に参加しました。2004年10月4日、京都市伏見区の病院で老衰のため97歳で逝去。その死没日をもって、従四位に叙されました。岡本隆一の生涯は、医療と政治の両面から、社会に貢献したものであったと言えるでしょう。

参考文献

『日本人事録 第6版』全国篇、中央探偵社、1963年。
衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

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