岡田京介

岡田 京介

岡田 京介（おかだ きょうすけ）は、1977年10月11日生まれの日本のアートディレクター、グラフィックデザイナーです。株式会社トライセップ グラフィックスの代表を務め、東京都出身。米国フィラデルフィア芸術大学にてグラフィックデザイン科を卒業しています。

経歴と人物

1992年、岡田氏はアメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.へ渡りました。現地のデューク・エリントン芸術高校にて、美術の基礎となるファインアートを修めました。その後、フィラデルフィア芸術大学に進学し、グラフィックデザイン科で専門的な知識と技術を習得、2000年に卒業しました。

大学卒業後、同年にニューヨークのデザインプロダクションに勤務し、キャリアをスタートさせます。2003年に日本へ帰国。エイベックス・エンタテインメント株式会社での経験を経て、2007年には自身のクリエイティブスタジオである株式会社トライセップ グラフィックスを設立しました。

独立当初は音楽関連のプロジェクトを主軸としていましたが、それ以降は活動の幅を広げ、企業、店舗、様々な団体のブランディングや広告におけるディレクションおよびデザインも精力的に手がけています。また、自社のオンラインストアを通じて、独自のコラボレーション商品を展開するなど、多角的なクリエイティブ活動を行っています。作品におけるクレジット表記では、DUKE OKADAの名義を使用することがあります。

グラフィックデザイナーとしての功績は高く評価されており、『GRAPHIC DESIGN IN JAPAN 年鑑2013』に入選。さらに、2016年には『APAアワード2016』の広告作品部門でも入選を果たしています。所属団体としては、日本の主要なグラフィックデザイナー組織である日本グラフィックデザイナー協会（JAGDA）の会員であり、またニューヨークADC（Art Directors Club）にも所属しています。

主な活動分野と作品

岡田氏のクリエイティブワークは、音楽、アパレル、企業、エンターテインメント、スポーツなど、非常に多岐にわたります。特に音楽関連では、多くの著名アーティストのCD/DVDジャケットや広告ビジュアル、サウンドトラックのアートワークなどを数多く担当しています。また、ブランドや企業、イベントのロゴデザインやブランディングも重要な活動の一つです。

手がけた主な仕事の一部を以下に挙げます（順不同）。

ブランド・企業ロゴ
『SHIPS』「SOUVEN!RS」「BLUESTORE」ロゴ
『新世界100周年』ロゴ
『冨田ラボ』オフィシャルロゴ
『J-more』ロゴ
『Dois Irmaos』ロゴ
『オーガスタキャンプ2008』ロゴ
音楽関連アートワーク
鬼龍院翔、綾小路翔 x マーティー・フリードマン、玉置浩二、佐野元春、小野リサ、冨田ラボ（feat. 秦基博、松本隆、安藤優子、キリンジ）、鈴木愛理、福耳、GACKT、SPEED、寺尾聰、谷村新司、吉田美奈子、平松愛理、及川光博、デーモン小暮、大橋トリオ、山下智久、柏木由紀、フレンチキス、後藤真希、アイドリングNEO、Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE、Chage、D⭐︎DATE、GIRL NEXT DOOR、FAR EAST MOVEMENT、Newton Falukner、sweetbox などのCD/DVD/Blu-rayジャケットやプロモーションビジュアル。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』「星屑の砂時計」feat. yu-yu アートワーク。
映画、特撮関連サウンドトラックのアートワーク（『仮面ライダードライブ』『劇場版 猿ロック』『劇場版 仮面ライダーディケイド』『劇場版 仮面ライダー鎧武』『劇場版 仮面ライダー電王』『仮面ライダーウィザード』『仮面ライダーキバ』『仮面ライダーW』『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』など）。
広告・プロモーション
『コカ・コーラ』 「Coca-Cola TVCF Chronicles」
『くりぃむクイズ ミラクル9』テレビ朝日 広告
『映画 SHIROME x ももいろクローバー』メインビジュアル
『Panasonic』「Wearable Camera HX-A500」ビジュアル
クリスティナ・アギレラ、ヒラリー・ダフのプロモーション。
その他
安倍なつみ フォトブック「Natsumi Abe New Zealand diary」
新日本プロレス 中邑真輔、棚橋弘至 入場曲アートワーク。
キン肉マン関連（ジャンプコミックスカバー、フィギュアシリーズ、イベントロゴなど）。
湘南乃風「鎧武乃風」
Blue Note Street
Withone オフィシャルウェブ

関連情報

岡田氏の作品やインタビューは、複数のデザイン・広告関連の書籍に掲載されています。これには、『デザインノート No.6』、『MdNデザイナーズファイル』（2010年、2011年）、『Graphic Design in Japan 2013』、『配色デザイン見本帳』、『新しい価値を生み出すためのブランディングプロセス』、『年鑑 日本の広告写真 2016』、『日本のロゴ＆マーク集 Vol.4』などが含まれます。

公式サイトやSNSでも活動の様子を発信しており、多くのクリエイティブ分野で影響力を持つ存在です。

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