岡田昭守

岡田昭守（1927年3月15日 - 1992年5月30日）は、昭和から平成にかけて活躍した日本の政治家であり、茨城県龍ケ崎市長を3期にわたり務めました。

茨城県出身の岡田は、1942年に旧制茨城県立龍ヶ崎中学校（現在の茨城県立竜ヶ崎第一高等学校・附属中学校）を卒業後、電機会社での勤務を経て、稲敷郡龍ケ崎町役場に奉職しました。龍ケ崎市制が施行された後も市役所に残り、消防署長、議会事務局長、総務部長、そして助役といった要職を歴任しました。

1981年5月30日、助役であった岡田に転機が訪れます。当時の中村忠雄龍ケ崎市長が交通事故により急逝したのです。その後、岡田は市長選挙に立候補し、見事当選を果たしました。市長就任後、岡田は前市長が進めていたニュータウンの造成を中心とする総合都市計画を積極的に推進し、「産業文化都市・龍ケ崎」という新たな都市像を打ち出しました。この都市像の実現のため、市内における住宅団地と工業団地の同時開発を積極的に進めました。

岡田のリーダーシップのもと、龍ケ崎市は着実な発展を遂げ、1985年、1989年の市長選挙においても連続当選を果たし、3期にわたり市政を担いました。しかし、3期目の任期途中の1992年5月30日、岡田は肝臓がんにより逝去しました。奇しくもこの日は、前市長である中村忠雄の命日でもありました。

岡田昭守は、龍ケ崎市の発展に大きく貢献した政治家として、その功績は今もなお語り継がれています。

参考文献

歴代知事編纂会編『日本の歴代市長 第1巻』歴代知事編纂会、1983年。
『茨城県人物・人材情報リスト 2021』日外アソシエーツ、2020年。

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