岡田益吉 (ジャーナリスト)

岡田益吉（おかだ ますきち）は、1899年に東京府で生まれ、1981年4月10日に没した日本のジャーナリストです。

早稲田大学を1923年に卒業後、読売新聞、東京日日新聞（現在の毎日新聞）で政治部記者としてキャリアをスタートさせました。戦時中は満洲国情報課長、防衛総司令部調査室に勤務。戦後は河北新報の記者として活動しました。

1954年からは著述業に専念し、東北地方の開発や昭和史に関する著作を数多く発表しました。著書を通して、激動の時代をジャーナリストとして第一線で活躍した経験に基づいた考察を展開しています。

主な著書として、以下が挙げられます。

『東北開発夜話』（河北新報社、1956年、のち金港堂出版）
『続・東北開発夜話』（経済往来社、1957年、のち金港堂出版）
『昭和のまちがい』（雪華社、1967年）
『日本陸軍英傑伝 将軍暁に死す』（光人社、1972年、のち文庫）
『軍閥と重臣 新聞記者のみた昭和秘史』（読売新聞社、1975年）
『危ない昭和史 事件臨場記者の遺言』（光人社、1981年）

これらの著作の中でも、『日本陸軍英傑伝 将軍暁に死す』は、光人社NF文庫からも刊行され、広く読まれています。また、『軍閥と重臣 新聞記者のみた昭和秘史』は、新聞記者としての視点から昭和史の秘話を解き明かしており、貴重な歴史資料となっています。晩年の著書となった『危ない昭和史 事件臨場記者の遺言』は、岡田自身のジャーナリスト人生を振り返り、昭和史に対する警鐘を鳴らす内容となっています。

岡田益吉は、新聞記者としての経験と、鋭い時代感覚を活かし、東北地方の開発や昭和史を多角的に考察したジャーナリストとして、その名が記憶されています。

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